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キャプティビティ 何の目新しさも面白みも無い

「ソウ」「ホステル」で御馴染み拷問系スリラー映画です。

またこのジャンルの映画か、と思いつつも、脚本は「セルラー」「フォーンブース」のラリー・コーエンということで、期待する人も多いと思います。

僕は見た後で知ったのですが、事前に知っていれば期待してしまったかもしれません。上記の作品はどちらも低予算ながら、とても面白い内容でしたからね。

しかし、これは何の目新しさも面白みも無い、残念な作品でした。

とにかく拷問のシーンが延々と続くわけですが、この内容が「僕の考えた嫌がらせ」というお題で漫画雑誌の読者に募集したアイデアを順番に映像化してみたような馬鹿馬鹿しさです。一応オチらしきものもあるのですが、「それがどうした!」と乱暴な気持ちになってしまうものでした。

唯一人肉ジュースだけはウゲ〜という気持ちになりますが、あとのは正に「こけおどし」という感じです。しかもそれぞれのシーンがブツ切りで、最後はいつも注射されるか催眠ガスか気を失うかして暗転の連続。

狭い部屋と数人の役者があれば作ることのできる拷問スリラーは、映画を作る側にはオイシイ企画なのかもしれません。しかし、観客を飽きさせないためにはよっぽど奇抜なアイデアが今後は必要となるでしょう。正直、僕もコレ系の映画はウンザリという気分になってしまいました。

映画自体はわりと丁寧に作られていると思いますし、役者も頑張っていますので、あまりこういう映画を見慣れてない人にはショッキングで恐ろしい思いをさせてくれるんじゃないでしょう。