監督のジェームズ・ワンは「ソウ」や「狼の死刑宣告」等、面白い映画を作る人だというイメージがあったので、結構期待して観てしまいました。
コケオドシ上等な作りはなかなか良かったと思いますが、後半にいくにつれ違和感が大きくなってしまいました。
これがお化け?という感じで、あんまり怖くもないし、なんか日本人が考えるお化けや幽霊とは違うな〜と感じてばかりいました。
日本のお化け・幽霊映画でも特にギリギリの線を狙った「呪怨」シリーズは、個人的に結構好きです。
はっきりと幽霊を見せ、時と場所を選ばせずに人を理不尽に襲うというのは、やり過ぎてギャグになっているところもありましたが、なかなか面白い挑戦だったと思います。
しかし、この映画はその辺がうまくないというか、ちゃんと見せた姿が全然怖くないし、法則みたいなものもなくて本当に何でもあり過ぎます。
終盤の演出も、アイデアは映画版サイレントヒルを思わせてなかなか悪くないはずなのですが、まったく緊迫感を感じませんでした。
前半はお母さんが主役だったのに、いつの間にかお父さんが主役になってたり、泣いてばかりいた一番下の赤ちゃんもぱったり出なくなったりと、やりたい事が散漫になっている印象があります。
本当にオールドスクールな怪奇映画に徹するのか、それのパロディなのか(コメディタッチにした方が絶対に面白かったはず)、斬新な恐怖を提供したかったのか、よく分かりませんでした。
音響や音楽は良くて、サイレントヒルの映画に使って欲しい感じです。
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