クロユリ団地 まさかこんな映画とは!

みんながつまらない!とか50円でレンタルしたけど損した!と憤っていると、「そうなんだ、観ないでおこう」と賢明な判断をする人と、どうにも気になってしまう悪趣味な好事家の2タイプに分かれると思います。

残念ながら、自分後者だったのでした。

みんなが結構面白いとか、あっちゃん可愛いとか言ってれば、この映画を観なかったと思います。

タイトルから、まあ団地に幽霊が出て(実際、本物のユーレイが出ます!)ギャアとかいうシロモノだろうというのは、乳幼児でも分かると思いますが、基本的にそういう映画で間違いないです。

ただ、この映画の評判があまり良くないのは、普通にそういう映画を無難に見せればよかったのに、思ってもいない展開になってしまったからでしょう。

序盤は主演の前田敦子さんが延々と映っているだけです。

多分、これまででもっともジックリ彼女の顔を見たと思います。

それでこのあっちゃんですが、映画が進むにつれドンドンと「覚せい剤やめますか。人間やめますか。」状態になっていってしまいます。

気が狂って、病んで、凶暴な表情になるのです。

これがなかなかの迫力!

演技も一気に説得力が増し、なるほど彼女が主演なのは納得という気分になります。

そして、観客の気持ちをはるか遠くに放置して走り去るようなラスト・・・。

まさかこんな映画とは!

彼女のファンほど拳を固めたのではないでしょうか。

私はなかなか面白かったです。

「子供に逃げられる」

「死体を発見する」

「人間をやめる」

そんなあっちゃんを見たい人は是非。