このタイトルは、もう最高でしょう。
実際は全然「はらわた」がフューチャーされた内容でもないのに、なんだか「はらわた」を存分に見せつけられたような満足感を感じさせてしまう映画の内容も、また最高です。
そしてこれは、そんな最高な映画のリメイク作品です。
この映画を一言で表すなら、「死霊のはらわたのリメイク作品」です。
まあ、そのままなんですが、もう、そうとしか言い様が無い。
昔の名作ホラーを、真面目に真面目に、今風に、もう一度作ってみました。
そういう映画です。
お馴染みの例のシーンをやってみました!
霊の(例の)カメラワークもどうです?
血もたっぷりご用意いたしました!
やり手の銀行マンのように、過剰にCS(Customer satisfactionの略)を重要視した内容なのです。
オリジナルに十分以上に目配せをしつつ、パワフルな見せ場(痛々しいグロシーン)を山ほどブチ込み、テンポよく最後まで一気に見せます。
本当に「イッテェ!」と声を出したくなるシーンの数々は、非常に考え抜かれたアイデアを結集していて、意気込みを感じました。
確かにシリアス過ぎとは言えますが・・・。
明らかにシリアス路線を狙うなら、もっと重い怨念の物語を主人公の兄妹に捻じ込んでも良かったと思います。
どちらかが痴呆になった母親を殺してしまったとか。
そういう負の感情を持った人間にこそ悪魔が憑依するとか・・・。
たまたま死者の書の呪いの呪文を唱えたら悪魔がやって来てサァ大変、という幼稚な設定を生かすなら、シリアス一本槍はちょっと厳しいかもしれませんね。
でも、何度も楽しめるホラーの良作だと思います。
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