非常に過剰な演出を抑えた、全体としては比較的静かな映画となっています。
では、ホラー的な部分は皆無かと言うと、そんなことはありません。
ホラー的には序盤にクライマックスが待っているのです。
この映画は、マット・デイモンの奥さん(演じるは美人女優のグウィネス・パルトロウ)と子供がいきなり死んでしまうところから始まります。
この死に様が凄いんです。
グウィネス・パルトロウはさすがの演技派女優で、死んでいくシーンの迫力、そして死に顔には素晴らしいものがあります。
子供の死に顔も、一瞬ですが大迫力。
さらに、グウィネス・パルトロウは死体となった後も大活躍で、頭を切開されて頭の皮を顔の前にベロンと垂らします。
ホラーファンなら彼女と子供がゾンビとして生き返り、マット・デイモンを地球の果てまで追いかける展開を期待するところですが、残念ながら彼女はここで退場。
この後は、有名俳優達が入れ代わり立ち代わり登場し、難しい顔をしたり、配給に並んだり、感染して死んだり死ななかったりします。
暴動が起きたりもしますが、パニック描写は抑えられているし、結末も静かなもので、アメリカ軍が核ミサイルで汚物を消毒する派手な黄金パターンでもありません。
とにかくたくさんの登場人物の話が並行して語られるので、最初は理解するのが困難でした。
有名俳優を多く使っているのは、お馴染みの人ならすぐに見分けがつくだろうという配慮なのでしょうが、自分はあまり詳しくないので少々混乱しました。
そんな人は是非2回観て欲しいと思います。
自分は2回目でとても理解することが出来、楽しめました。
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