最近の怖い映画になんとなく飽きて、古い恐怖ものを探していた時に知り合いに勧められてDVDを借りました。
ある家族が冬の間閉鎖されたホテルの管理人として赴任してくるところから話が始まり、最初はなにやら曰くのあるホテルだという展開に「フラグw」とか笑いながら見ていたのですが、なんとなく気味の悪い色合いのカーペットとか閉塞感のある廊下とか子供目線のカメラワークとかに徐々に引き込まれていきました。
ところどころで少年が視る、かつてこのホテルであった惨劇の映像の静かな狂気に、度々うわああああってなるけど目が離せない不思議。過去の映像の中に、この作品がこれからたどるであろう道筋のヒントが見え隠れしているのが感覚でわかるからかもしれません。
静かに、穏やかに狂っていくお父さんに絶望感がハンパ無いです。お母さんと息子の少年で敵う相手じゃないし、味方はいないし、外は雪で逃げられないしで怖くて見てられない。正直お父さんが斧振り回し始めた時からこの映画きっとバッドエンドだ…と指の隙間から見ながら覚悟していたのですが…。
シャイニング。
この言葉の意味が最後になってわかりました。それが誰を指すかも。
結末は書きませんが、見終わった後は放心してしまいました…。
正直2度は見たくない映画です。それくらい怖い。私の中のホラー映画ランキングではダントツで怖い映画です。もちろん素晴らしい作品なので、人には勧めています。一緒には見ないけど。最近この映画のメイキングに関わるノンフィクション映画を見ましたが解釈の仕方など興味深かったです。よく考えられ、時間をかけ、練り上げられた至高のホラー映画だと思います。じっくり一人で見るのがオススメです。
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