グレイヴ・エンカウンターズ 出られないって、怖いです〜!

この映画公開当時、評価が散々だったようですが、ちゃんと怖かったですよ。というか陰気な映画でした。見終わった後は重苦し〜空気が流れてました。

ストーリーはテレビの心霊撮影チームが精神病院廃墟に潜入!一晩泊まっていい画を撮って帰ってくるはずが怪奇現象に阻まれ・・・大変なことになります。「ビデオで撮ってますよ感」がちょっと無理してるように感じる点もありましたが、悲壮感は伝わってきました。

最初はノリノリの撮影ムードが、ふと歯車狂いだしました的な空気が流れる瞬間、たまらなく怖かったです!クルーが一人づつ消えていく、戻ってこない。自分ならどうする? 観ている人が選択を迫られてるような、自分も追い込まれるような錯覚を受けます。しだいに霊たちも派手に動きはじめるんですが、ポルターガイストありゾンビありで、ちょっとアカラサマな気はしました。でもビックリして飛び上がりますよ!

私が一番どん底に感じたのは「夜が明けない」ってところです。朝何時には管理人が鍵を開けに来る、それを心の支えにしてるのに、いっこうに夜が明けないのです。暗い夜の景色を病院の窓から眺めるクルーたち。外には普通の世界が広がっていて外にさえ出れればと思っていたところにこの現実。もう異世界に取り込まれてしまったという絶望感、味わえますよ。

んで、結果酷評されてしまいましたが、私はブレアウィッチより怖かったしちゃんとツボついてると思いました。終盤クライマックスの暗闇で一人進むシーンは最高にドキドキしました。あまり先入観無く観てもらえると怖さを楽しめると思います。