28週後... 愛する家族が恐ろしいウィルスに感染、そして殺しにやってくる悲劇

じつは「28日後」という映画の続編で、いきなり続編から観てしまいましたがストーリーも恐怖感も充分見応えありのゾンビ映画です。

ストーリーは感染から逃れたあるグループが、感染者たちに襲われるシーンから始まります。この映画でいうところの感染とは、ゾンビ化することを意味します。主役の夫婦もその場にいて、旦那が奥さん一人残して逃げ延びてしまいます。その後、軍により感染した街を消毒し復興させ、再び住人たちが戻ってきて生活を取り戻していくのですが…。そんなの本当に大丈夫なのかという不安をよそに人々は平穏な生活を楽しみ始めます。旦那もその街に暮らしていて、娘と息子を呼び寄せ母の死を告げ3人で生活し始めます。そんな折、なんと奥さんが生き残っていたことが発覚!罪悪感に苛まれていた旦那は思わず奥さんに会いに行ってしまい、まさかの感染!さあ、再び感染パニックが街を襲います…! 感染した父親が今度は愛する家族を襲いに来る、なんとも悪趣味な、なんとも悲劇的なホラー映画です。

母親と子供たちのある秘密がストーリーの鍵を握っています。それが良かったのか悪かったのかわからないくらい悲惨な状況に追い込まれていきます。観ている側が憂鬱になるくらい、人間の底知れない闇をうまく突いている映画と思います。

人間とゾンビの違いがさして変わらないかと思うような表現もあって、アイロニーに満ち満ちた、悪意も若干感じられる作品に感じました。前作を観ていないのにこれだけ楽しめれば充分かと思います。ちなみに前作「28日後」は大ヒット作だったようで、ぜひ観てみたい作品の一つです。