監督がとても本家と同じとは思えないほどの出来の悪さで正直驚きです。推測ですがハリウッドのやり方に折れまくったんじゃないでしょうか。
センスというか着眼点も全然違いますよね、本当に同じ人が作ったんでしょうか。
例えば一作目では風呂で頭を洗っている時に自分の手の他にもう一つの手があるシーンがあって、このシーンは心霊系のテレビ番組を見た後に風呂に入るのがなんかいつもより怖くなってしまうあの感じを効果的に使ったシーンでなかなか良かったと思うんですけど、今回は頭を洗ったら大量の髪の毛が抜け落ちるという完全に怖さの意味合いが違うものになっていて残念でした。
布団の中から出てくるくだりも、今回はラブホテルですからね、なんか伽?子らしくないというかイメージが壊れるんですよね、人を殺すタイミングがもはやジェイソンと同じです。
もっと今までみたいに淡々とした印象で撮って欲しかったんですけど、今回は映像を加工しすぎなんですよ、カメラも変に伽?子が出て来た感を出す撮り方をしていて、その人工的な感じが怖さを半減させるというのを知って欲しいです。
僕がこの”呪怨”を初めて観た時はまだビデオ版しか出ておらず、予備知識も知名度もない、そのインディーズ感にいけないものを見てしまった感じがして、なんとも気持ち悪かったんですが、今回はハリウッド版ですからね、客の目を意識して作ってしまってるのは明らかで、あの独特のインディーズの感の怖さを超える事はできません、完全にメジャーになりすぎてしまいました。
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