アメリカのケーブルテレビで放映する為に制作されたそうで、アメリカ受けを意識して作った結果、アメリカ人が日本を舞台に作ったんじゃないかと思うぐらい洋風な和風でした。
正直怖くはないですよね、ラストなんか”ド根性ガエル”のノリに感じてしまって、幻滅でした。
前半は結構好きだったんですけどね。
わりと世界観があるし、日本みたいなよく分からない国特有の感じがあって、神秘的とでもいうんですかね、なんかそれがいい具合に薄気味悪くなってました。
あとなんと言っても工藤夕貴が良いです。正直この映画の良い部分はほとんどこの人のお陰でしょう。”台風クラブ”の少女の頃ともう全然違います。綺麗なんですけど凄い不気味で敵にも味方にもなりそうで、特殊メイクなくても良いぐらいに感じました。
なんか設定は原作があるので違いますが、この監督は本当丁寧に描こうとしますね、序盤は残酷描写が無くて、それを描く為の物語が進んで行って、もちろんそこも丁寧に描きますが、いざ残酷シーンになると、もういいよと感じるぐらい長いし丁寧なんですよ。
今回はさすがにちょっと気持ち悪く感じましたね。これは中学生ぐらいならなかなかショッキングなんじゃないでしょうか。
ただ物語的にはもうひとつですね、幼少期のトラウマを背負ったまま大人になった人間がどうしようもない変人になっているのはよくある話で、プラスアルファの”ド根性ガエル”はない方が良かったです。主役の外人も声を荒げるリアクションばかりで、もうちょっと色々な動きして欲しかったです。
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