街全体に霧がかかり、閉鎖状態にあるスーパーから脱出する為に主人公達は奮闘するのですが、様々な考えや思想を持った人間がいるので、次第に混乱や分裂が生じてくる。
というような極限状態におかれた人間達の心理を描くというしっかりとした目的意識がよくみえてストーリーの中に簡単に入っていく事ができました。
注目すべき点は、登場人物の中にユダヤ教信者がいて、閉鎖された空間で不安と恐怖にかられた人々は、次第に彼女を指導者として崇め出す。
その描き方が良くて、人が集まるとろくな事しないと思いました。
その狂信者達の指導者役の人が本当に凄くて、あそこまでの演技はかなりの役づくりが必要というか、役の入り方が半端じゃないと無理で、気になって調べるとマーシャ・ゲイ・ハーデンという女優で”ミラーズクロッシング”のヒロイン役の人だったんですね。
別人すぎて全く気づきませんでした。
この人は相当凄いです。
そしてこの映画のもうひとつの要素のCGクリーチャーですが
、出てくる事によって結構気持ち悪いシーンが多くなっていました。
デザイン的には散々やり尽くされた形というかただの蜘蛛で正直いまいちでした。
あと終盤に登場した巨大クリーチャーなんですが、あんなに大きいのにスーパーを壊さない意味が分かりませんでした。
あれほど大きくしてしまうと、序盤そのクリーチャーに攻撃されないスーパーが無敵地帯のように感じてしまいます。
そういうところ詰めて欲しいです。
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