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パラノーマル・アクティビティ びっくりするくらい怖くない

制作費わずか1万5千ドル、俳優は全身素人、編集は監督の自宅のPCでやりましたという超低コスト映画ながら、クチコミで評判が広がり、最終的に全世界で約2億ドルの興収を叩き出したというお化けコンテンツ。

手持ちカメラを使って撮影したいわゆるモキュメンタリー(嘘ドキュメンタリー)のひとつ。この分野の先駆けといえば何と言っても『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』、日本では『放送禁止』シリーズや『ノロイ』なんかが有名。

で、本作。なんか自宅で超常現象っぽいの起きてるらしいからカメラに収めてみようぜ、っていうオーソドックスな設定。で、ベッドルームに設置されたカメラが何か異様なものを映してしまう…というわけなんですが、巷の評価を見ても分かる通り、まぁこれが本当の本当にびっくりするくらい怖くないわけです。

いや、マジで一箇所も無かったんですよ、怖いシーン。いきなり音が出て「わっ!」はあったけど、別にそれ怖いんじゃなくてびっくりしただけだしねぇ。

怖くない理由は、単純にホラー映画として「出来が悪い」から。アメリカも日本もホラー映画はさんざん量産されてきて作る方も観客もある程度の文法は抑えてるわけなんだから、きょうびの観客がこの程度で怖がるわけないって。特に最後のアレ、あれで客が泣き叫ぶと思ってるんなら、厳しい言い方するけどちょっと救いようがないと思う。

超低予算映画があれよあれよと世界へ、という成り行き自体は面白いんだけど、ただそれだけ。金払って観る映像じゃないと断言します。