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サスペリア・テルザ 最後の魔女 これは酷い

これは酷いですね。魔女が復活してどうこうという話ですが、盛り上がり所が人が死ぬシーンしかない。残酷描写で二時間なんとかしようという映画で、酷いとしか言いようがない。

そもそも魔女復活なんていう題材は、もはや完全に時代にあってないじゃないですか。世紀末やノストラダムスの大予言とか、ああいうオカルトチックな時期だと、まだ説得性みたいなものが1%なりともありそうですが、百年に一度の大不況でしょう。客は正直、魔女復活に胸躍らせていられないんですよね。

しかも全然話が広がっていかないですよね。本当に魔女を倒すか倒さないかの話でしかない。主人公の超能力、魔女、残酷描写、軽いエロ描写。この四本柱でしかストーリーがなっていないんですよ。友人が殺されても、殺された瞬間は悲しむものの、次のシーンにはなかった事みたいになってるし、主人公の葛藤がほとんどみられない。

魔女の強大さを、この映画はとにかく引っ張るんですけど、引っ張るわりに観た事後悔するぐらい全然対した事ないですよね。いや怪しいと思ってたんですよ。観だしてから一時間半ぐらい経ってようやく魔女と対面するじゃないですか。尺もうないんじゃないかと思って見てたら案の定、話が急ピッチで展開しますからね。逆に凄いなと思いました。

「さすがアルジェント!」「音楽が良い!」とかいう感想になってしまうのは、中身がないからなような気がしてならない。ただ、アーシア・アルジェントが父親の映画の為に脱いでいるのは面白いと思いました。