ファイナルデスティネーションシリーズ4作目。飛行機事故、玉突き事故、ジェットコースター事故ときて、今度はサーキットのクラッシュ事故から生還したメンバーが例によって「死の連鎖」に巻き込まれる。さらに今作から3D採用。ってことで今回は「何かが飛んでくる」系の死に方が多い。
死に方がいつもにも増してグロくて、首が千切れたりぐっちゃぐちゃのミンチになったりともうやりたい放題。その割にさほど怖くないのは、もはや観るほうも慣れっこになってしまったからか。2作目みたいなフェイントも少なくて、あぁ次に死ぬのはこの人ね、って感じでいつものピタゴラスイッチが作動していくのでドッキリ系の怖さはあまりない。最後の方は強引すぎてもう死神ヤケクソじゃねぇかと思わず突っ込みたくなる。
彼らが死ぬことは観客も了解済み、ってことでストーリーは過去最大級に薄味で、説明を思い切り排していきなり死の連鎖に突入。スピーディーといえば確かにそうなのだが、1・2作目みたいな「死の筋書き」をめぐる謎解きやメンバーの団結みたいな要素が皆無なので、ひたすら「嫌な死に方コンテスト」的面白さしか残っていない。まぁ確かに観客はそれを求めてるんだろうし、そもそも作るほうも観るほうも悪趣味な映画なのは分かってるんだから潔い割り切り方とも言えるが。
やたらスタイリッシュで、かつ、これまでの「おさらい」をしてくれるオープニングはワクワクした。エンディングなども含め、音楽に関してはシリーズ中いちばん良かったと思う。
コメントをするには会員登録が必要です