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THE JUON -呪怨 狙いすぎて逆に怖くない

東京の大学で福祉を学ぶアメリカ人学生・カレンは、ある日一人暮らしの老婦人の介護を担当することになる。しかし彼女が足を踏み入れた家は、かつて凄惨な殺人事件の舞台となった場所で…

「呪怨」のハリウッドリメイク版。

基本的にストーリーは日本版のまんまで、家に足を踏み入れてしまったカレン(サラ・ミシェル・ゲラー)が呪いの標的にされ、次々と恐怖体験をしていく。

ハリウッドでは受けたみたいだけど、正直大して怖くないし、映画としての出来が良いとも思えない。脚本はダラダラしてるし、声が小さいわりに驚かすシーンではやたらでかい音声で、音量調節にいらいらする。恐怖シーンも、オリジナル版では新鮮だったのかもしれないが、今となってはもはやお約束というか狙いすぎて逆に怖くない。

が、このDVDの真価は実は音声解説のほうにある。

解説はスタッフや出演者の何人かの座談会形式で進んでいくのだが、映画製作の裏話、撮影の苦労話、日本での失敗談などが豊富に織り交ぜられていており、石橋凌が「日本のロック・スター」と紹介されていたり、和製ホラー「オーディション」を絶賛する参加者がいたり、伽椰子の「ア゛ア゛ア゛ァ・・・」の声は実は清水監督自身が担当していたりと、内容は多岐に渡っていて楽しい。映画本編はともかく、こちらは観る(聴く)価値あり。さらにディレクターズカット版には清水監督の短編も入っているなどサービスがさらに充実しているとのこと。ファンは必見ですな。