これは酷い。もはや伽?子という人物が登場しない時点で、“呪怨”なんて名ばかりだと思うのですが、あの独特のガラガラの唸り声を出していれば“呪怨”なんですかね。これは、そういう商業的な意味合いで“呪怨”という名を借りた、出来の悪いホラー映画です。
そもそもこの老婆は、“怪談新耳袋の姿見”という話で登場する霊ですよね。同一なのは、恐らく監督が一緒だからなんでしょうけど、そちらの方では体育倉庫に入っていってしまったバスケットボールをこの老婆が持って来るみたいな話で、ボールを持っていた意味がわかるんですけど、何故かそのバスケットボール持っているという所までこちらにそのまんま反映させているので、完全意味不明ですよね。別に新しく考えたら良かったんじゃないですか。
老婆の生前の時期も描いていて、この表紙のような黒髪のビジュアルがイメージとしてあるから、かなり嘘くさい髪型なんですよね。老婆のわりには黒髪でかなり長いですから。カツラなのがバレバレで、本当酷いです。怖がらすと言う事しか頭にないんでしょう。
R−15の意味合いとしては暴力描写ですが、確かに残酷ではある。が、劇中登場する殺人鬼の殺人のパターンをいちいち変化をつけていて、本当に安っぽい。一度金属バットを握りしめたのなら、全員金属バットで殺すでしょ。なのに何故かロープで首締めたり、火をつけたりと、客を飽きさせない為に変化をつけているのがバレバレなんですよね。
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