エクソシストといえば誰もが見たことはなくても、悪魔に取り付かれた少女やブリッジで階段を下りるシーンなどがパッと頭に思い浮かぶほど有名ですが、私自身もこの映画は大好きで過去に数え切れないほど見ています。
ただこの映画が公開された当時は、私はまだ生まれてもいませんでした。それどころかかなり昔の古い作品です。でもその古さこそがこの映画の怖さをより醸し出していると私は思います。
またCGなどがなかったような時代、悪魔に取り付かれた少女の恐ろしい顔は特殊メイクだからこそリアルな怖さを演出できているのではないかと思います。
そしてこの映画には静かな怖さがあります。派手な恐怖シーンや肝を冷やす演出ではなく、全体的に暗く陰鬱なトーンがあり、その静けさがじわじわと恐怖を盛り上げてくれるのです。
とくに悪魔祓いの神父がエクソシストのテーマ曲が流れる中歩くシーンは、悪魔に取り付かれた少女のシーンよりよほど怖いです。
なぜこんなに怖いのかと考えてみると、やはり有名なエクソシストのテーマ曲が流れているからこそです。チューブラー・ベルズという曲なのですが、この曲はもう今では恐怖シーンに欠かせない曲となっているほどです。
私はこの曲を聴くとエクソシストの神父の歩くシーンが思い浮かび、じわりと背筋が寒くなります。
またこの映画はラストも衝撃的です。ハッピーエンドといっていいのかそうではないのか難しいところですが、見た人によってその感想は変わってくるのかもしれません。
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