ジャーロ いつものダリオ・アルジェント作品

イタリア、ミラノで美しい外国人女性の誘拐殺人が連続。そしてスチュワーデスのリンダ(エマニュエル・セリエ)の妹、セリーヌ(エルサ・バタキ)も誘拐されちゃった。ということでリンダと猟奇殺人捜査専門の警部エンツォ(エイドリアン・ブロディ)が、この殺人鬼の追跡を行うことになるのですが…

この殺人鬼、タクシーの運転手を装って外国人女性を拉致るわけですが、いきなり「あれ?」と思った方はエイドリアン・ブロディさんのマニアですね。実はブロディさん、殺人鬼と捜査官の二役を演じてるんです。殺人鬼の方は醜悪なメイクを施されてるので、私はちょっと気づくのに時間がかかりました。

捜査官エンツォも実は過去にやらかしてた人。幼い頃に母の殺害現場に居合わせ、子供ながらこの犯人に復讐を遂げた、というダークな思い出が。これ速攻で警官に見つかってたけどちゃんと罪の償いはしたのか?

ということで血の気やや多めの捜査官とマジキチ殺人鬼、この二人が迎える結末は…

あーやっぱりアルジェントだな、という無駄に力入った残酷描写はやはり見所の一つ。眉間や舌に注射したりとか頭ハンマーで殴ったりとか指をハサミで斬り落したりとか。エイドリアン・ブロディの二役も、どっちもサマになってて面白いと思いました。しかしまあストーリーの方は色々と都合良すぎでツッコミどころは多い。ラストも後味は悪いけど想定の範囲内。

まあアルジェント好きなら観ても楽しめるかな?ってくらいかな〜。誰でもにはおススメしません。