ザ・ウォード/監禁病棟 精神病棟に監禁された女の子達の運命やいかに

舞台は1960年代のアメリカの某郊外。

冒頭からいきなり説明なく一軒家に放火して逮捕されるクリステン(アンバー・ハード)。保護された彼女が連れてこられたのはとある精神病院。そこには他にも4人の女の子が入院してました。

しかしこの精神病院、何やら医師も看護師も無愛想だし様子がおかしい。しかもなんかグロい顔した女の亡霊の影がちらほらと。どうやら亡霊の名前はアリスというらしい。

そして一人一人、病棟内から姿を消していく女の子達(一応彼女達がグロく殺される描写が色々)。果たして、この病棟に潜む謎は一体何なのか。アリスとクリステンの関係は。そしてクリステンはこの監禁病棟から逃れることができるのか…?

色々説明なしにサクサクカットが進むので、疲労蓄積時に鑑賞すると若干しんどい。

ぶっちゃけサイコネタならオチは予想が付くのですが、きちんと上手にお話をまとめたカーペンターさんはやはり職人ですな。

ただ、何となく私がカーペンター作品が肌に合わないと感じる理由は、おそらくカットの流れにわびさびがないせいなのかな、と思ったり。デヴィッド・リンチやデヴィッド・クローネンバーグ辺りに比べるとやはりタメが足りない気がするんだよね。この辺はもう完全に個人の嗜好の問題の気もするけど。

ともあれ娯楽ホラーとしては十分鑑賞に値する作品だと思います。ちょっとカーペンター作品は時間ある時に色々まとめて鑑賞してみたい、という気にはさせられましたよホント。