レイプゾンビ2 LUST OF THE DEAD マニア以外にはちょいと辛い一本

前作で毒男が蔓延&北朝鮮から核ミサイルを落とされた後の東京が今回の舞台。生き残ったキモオタ童貞軍団は結集してアキバ帝国なるものを築き上げ、毒男を手懐けて三次元女を片っ端から殺してます。一方、生き残った三次元女達も同じく結集し女村(アマゾン)避難所に立て篭ってます。

で、たまたま生き残ってた夫婦がいて、危うく毒男&キモオタに殺されそうになってたところを女村の兵士二人(レズ)に救われ女村に匿われることになりました。更に、米軍は壊滅状態の東京の偵察のためにブロンドのサイボーグ女を送り込んだのですが・・・

勢いだけで作った作品が予想外にヒットしたので、続編無理矢理作ってみた・・・という流れはホラー映画ではよくある話。しかも一本あたりの制作費は前作よりもカットされてるそうなので、正直映像のクオリティにも期待はできません。

まあ訓練されたホラー映画ファンは、ちゃんとそれ以外の部分に面白みを見つけることができるよね。本作もまた数々のホラー名作のパクリ、じゃなくてパロディが満載です。避難所の研究室でベッドに縛り付けられた毒男はまんま『バタリアン』のオバンバ。毒男とコミュニケーションを試みる流れは『死霊のえじき』だな。

もう一つ、意外と語りの部分も面白かったりするんだよね。オタク道は悟りだった!ヤらせない女はぶち殺せ!中でも友松監督がアキバ帝国内で行う演説のシーンは、ギレン・ザビや少佐に並ぶ見事なアジテーションだったと思いますよ。志が無茶苦茶低い分、逆に親近感を覚える。