東京ゾンビ シュールな世界観

花くまゆうさくの原作は未読。まあ絵面からユルい感じは存分に伝わってくるので、それが映画に生かされてるかどうか。

ハゲ=哀川翔、アフロ=浅野忠信、というキャスティングである程度勝負が付いてる気もします。意外性の勝利ですね。

シュールな展開を楽しめるなら、そこそこ本作はオススメです。

ゾンビに噛まれたけど実は入れ歯だったからセーフ!というのはちょっと笑えました。だから生身の人間なんだけどゾンビ襲ってきたら「俺はゾンビだよ!」一喝。んでゾンビも納得すんなし。

しかし黒富士は一応近未来の環境問題の象徴と言えるのか。ということはシュールな中にも風刺のメッセージが込められてる。のかもしれない。いやないか。

そうそう。何らかの理由でずっと喋れなかったキャラが最後に喋る、というのはありがちだけど妙に感動しますよね。ちょっと『ゴリラーマン』を思い出しましたよ。最後に何て喋ったかもう覚えてませんが。子役の松岡日菜ちゃんはなかなか可愛かったです。

脇役もちょくちょく気になる人が揃ってるんですが、一番面白かったのは中村靖日かな。気の弱そうなゾンビ。これなら私でも勝てそう!とか思ってるとやられちゃうんだろうね。

てなわけで。原作との細かい比較はできないのですが、シュールな世界観は映画でも生かされてると思います。この手の話が好きな人なら、本作もそこそこ楽しめるはず。怖いとかグロとかを期待するとちょっと肩透かしかもしれないな〜。