呪怨 ザ・グラッジ3 何事も引き際が大切

『呪怨シリーズ』のハリウッド・リメイク第三弾です。

『いったい、いつ公開されたの?』って思ってたら、日米劇場未公開作品って…

それじゃ全く話題にはなりませんよねぇ。

前作同様、完全なオリジナルストーリーなんだけど・・・もう「呪怨」じゃなくてイイじゃん(笑)

今回の作品を観ると、『清水崇のヤツとうとうアメリカ色に染まっちまったか〜、アメリカに魂売りやがって…日本人の誇りを忘れたな!』って言いたくなるぐらいの見事なまでの駄作となってましたねぇ。

そして、アメリカのシカゴに舞台を移し…「あの家」は全く関係ありません。

つまり、今回は最初っから『呪いは死に場所に蓄積し、そこに触れた者は呪いに取り憑かれる』っていう大前提は完全無視です。冒頭で『そして生き残った者は、その呪いを身ごもる…復活する時が来るまで…』って意味解んないし、フォローにもなってねぇよ。

舞台となるのは、前作の一家惨殺事件が起こったシカゴのあのアパートです。

その為、「あの家」のような陰湿的な恐怖感は全くなく、作風と建物との相性が全然ダメ!

アジア系ホラーの鳥肌の立つような雰囲気、背筋が凍るような恐怖というものを全く理解出来ていない監督と脚本家に任せたために、全体的にアメリカ人の趣向に合わせた怖がらせかたになってましたねもう、あの怖さは皆無です。

だから、「カヤコ」の露出多すぎだって!!もう、真昼間っから節操なく、

出てきて、殺して、出てきて、殺して、この繰り返し、ワンパターン

「殺される過程は、観る側の想像に委ねる」ってことができないんでしょうね。