ミート・オブ・ザ・デッド ゴア描写には工夫が見受けられます

おそらく低予算で作られた一本ですが、意外とゴア描写には工夫が見受けられます。何よりも彼らが使う武器が掃除機、スコップ、釘、ハイヒール、木片と身近にあるものばかりなのが面白い。銃社会ではない日本で、もしゾンビに襲われた時にはどう戦うべきか。その答えがこの作品に込められている。のかもしれません。

まあでも、本作のゾンビはそんな武器でもあっさり倒せちゃう。ハイヒール投げたら眉間にズブリ。貴方たちの頭はプリンなの?

ちょっと珍しいのは牛のゾンビが登場するところ。冒頭でいきなり人を襲うシーンも衝撃なのですが、その後主人公パーティの乗る車の前に現れ、あっさり窓ガラスを粉砕するパワーの凄さにも驚嘆。

あと、大量のゾンビが一箇所に集まって睡眠を取ってるというのも割と珍しい描写な気がします。アイルランドのゾンビは夜更ししないんだな。真面目か!

割と隙の多い相手のような気もしますが、ゾンビに襲われ仲間は次々と命を落とします。唯一生き残ったものの武器もなく絶望するヘレナ。その前に現れるのは白い防護服をまとった軍隊!ふう、なんとか助かって良かったね!

と思ったら、この後に衝撃?!の結末が・・・

まあ「希望と未来を叩きのめす驚愕のラスト!」って敢えてハードル上げちゃった気もするなアルバトロスさん。

ちょっと残念なのは深夜の攻防となる後半戦が、画面暗すぎて何やってるか解りにくいところ。それ以外は「期待しないで観る」ぶんには中々面白い作品になってるのではないかと。