ぼくのエリ 200歳の少女 最後は本当に美しかった

この映画はTVの映画紹介で知りました。大絶賛されていたので怖そうだけど映像がヒヤッとする感じの美しさに惚れて観る事にしました。当時、ラジオで福山雅治さんも映画の感想を述べていたので注目度は高かったと思います。原作者が自ら脚色した意欲作だけあって映画際でも数々受賞。2008年に公開されたスウェーデンで大ヒットし他国でも評判がよかったのをみると、単なるヴァンパイアのホラー映画の枠を超えて作品の評価が高かった事が証明されています。見た瞬間「やっぱり映像が美しい」と一瞬でその世界観に引き込まれました。北欧の寒さがピリッとスクリーンから冷たさを感じさせてきます。その風景に抜けるような白さのオスカー少年。少年の顔と髪型も相まって私にゾクッとさせてくる感じにどきどきがヒートアップしてきます。200歳の少女エリがオスカーの前に現れてきます。少女の設定ですが、子役の黒髪が大人の女性の雰囲気を漂わせて何か始まりそうな予感に包まれます。この辺は監督の子役選びの勝利だと思います。単なる可愛い女の子では子の映画は成り立たないので素晴らしいなぁと感じました。話はどんどん進み二人は距離を縮めていきます。叫び声をあげる恐怖ではないですが切なさの中に何か潜んでいる大きな物が私に押し寄せてきて「いったいどうなるんだろう」と思った瞬間です。是非この映画をまっさらな気持ちで観て欲しいのでネタバレはしませんが、心の中で叫び声をあげました。最後のエリは美しすぎます。愛って深いなぁと大人の私に思わせた純愛ホラー映画です。