リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(1960) 低予算映画の見本

名前だけなら聴いたことのある人も多いでしょうが、見た人はあまりいないだろう1960年のホラーコメディ映画です。

この映画の知名度を上げたのは1982年からミュージカルとして舞台で公演され、それが非常にヒットしたおかげです。

映画の方はたった二日で撮影されたと言われており、低予算のおかげですばらしくヒットした訳でもないが、興行的には成功したようです。ちなみに日本未公開です。

その後、ミュージカルのヒットを受けて1986年に映画としてリメイクされていますが、オリジナルとは逆にそれなりにヒットしたようですが、制作費が高すぎて興行的にはふるわなかったようです。

とある花屋で店員が見たことも無い花を手に入れて、店頭で育て始めると、それを目当てに客が押し寄せるようになるのですが、その花は実は人を養分として必要とする怪物だった、というものです。

ホラーですが、どちらかというとコメディとしての側面が強く、話の内容も軽くて登場人物達の掛け合いに重点が置かれています。

途中、歯医者やそのおかしな患者とのやり取りなどがおもしろいです。

ホラーとしては物足りないし、オチもいささか弱いですが、確かに舞台などで公演するにはちょうど良い軽さという印象です。

時間的にも一時間ちょっと、それでいてよくまとまっていてコメディとして破綻の無い物語となっています。

現在ではパブリックドメインとなっており、動画が無料で見ることが出来ます。ちょっとした暇つぶしに見てみてはどうでしょう。