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座敷わらしとは、岩手県を中心に宮城、秋田など東北地方に伝えられる精霊的な妖怪のことを指す。座敷わらしは、座敷や蔵に住んでいるといわれ、家人にいたずらを働く。座敷わらしを見た人には幸運が訪れ、富をもたらす。座敷童子がいる家は栄え、座敷わらしの去った家は衰退すると考えられている。こうした面から、座敷童子は福の神のようなもの、または家の盛衰を司る守護霊と見なされることもある。

見た目は5、6歳くらいで髪型はおかっぱ、またはざんぎり頭。性別は男女両方存在する。男の子は絣か縞の黒っぽい着物を着ていて、女の子は赤いちゃんちゃんこや小袖、ときには振袖を着ている。

座敷わらしの起源について、民俗学者の佐々木喜善氏は圧殺されて家の中に埋葬された子供の霊ではないかとのべている。東北地方では間引きを「臼殺」といって、口減らしのために間引く子を石臼の下敷きにして殺し、墓ではなく土間や台所などに埋める風習があったとされる。こうした子供の霊が雨の日に縁側を震えながら歩いていたり、家を訪れた客を脅かしたりといった、座敷童子に似た行為が見られたという。

座敷わらしが現れる場所として「菅原別館」という旅館が有名である。この旅館の24号室が「出世の間」として有名で、この部屋で座敷わらしにあった人は出世すると言われている。座敷わらしに会うために全国からたくさんの人が訪れ、メディアにも取りたびたび取り上げられている。興味がある方は、一度訪れてみるのはどうだろうか。