集落の水引役をしていたおじさんが、生前に聞かせてくれた話。
おじさんは若い頃、仕事の関係で中辺路町というところに住んでいた。
近くに川があり、その頃は木で二本の橋をかけていた。
ある夜中、おじさんは田んぼに水が少ないので、川から水を引こうと、橋の方に向かっていた。
堤防から降りた時、何か黒い生き物が、水の中から上がってきて橋の上に乗った。そして再び「ドボン」と川に飛び込んで下流の方へ泳いでいったという。
「仕方ないから橋を渡ったけど、流石に気持ち悪かったよ。寂しかったよ。あれは、四つ足の感じだったな」
と言っていた。
中辺路町は、ゴウラ(河童)の話がたくさん残っていますが、おじさんが見たのもそれだったのかもしれません。
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鏡水花様
怖い&コメントありがとうございます。
河童……実物を見るとなかなかグロテスクかもしれませんよ笑
遠くから見るくらいが良いのかも?
私は一応河童だと解釈したのですが、そもそも河童は四つ足なのか?……うーん。
河童…ですかΣ(OωO )?
きっと水も綺麗で澄んでいるのでは?
私も一度で良いから、河童見てみたい(*・д・*)
あ!
こっそり遠くからですよ?
ttttti様
コメントありがとうございます。
私は河童=二本足というイメージだったので、四つ足というのが得体が知れなくて怖かったですね。
この人は色んな話を聞かせてくれましたが、あっけらかんとした語り口で、さらりと怖いことを言う人でした。
岩坂トオルさん
河童の伝承は諸説あれど、この物語はシンプルでリアリティがあり引き込まれました。
とても興味を惹かれました。
shibro様
コメントありがとうございます。
有名?な、近露のかっぱ橋(近露大橋)ですね!中途半端にデフォルメされた河童がミソです笑
地元では、ゴウラとかゴウラボウシとか言います。冬は山に入って、ガシャンボとかカシャボとか呼ばれる化け物になるとも言われています。
そのガシャンボも、一つ目の怪物のことを指したりしており、伝承が錯綜しています。調べると結構深みにはまります笑
橋に施されてる河童がキモかわいいですよね。河童=ゴウラっていうんですね。昨日見たゴジラを思い出す。何か話が作れるかもしれない・・・