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『ブラッキー』とは、クリミア半島と黒海の沿岸に潜む巨大未確認生物(UMA)である。

推定体長は10~40メートルほどであり、UMAの中でもかなり大型の部類に入る。

目撃情報も古く、1700年代からすでにこの生物は地元住人に目撃されているという。
その生物が最も目撃されたというのが、黒海の中にあるバラクラバ湾であり、今でもその周辺においてブラッキーが目撃され続けている。

古くから、このバラク湾ではイルカの様なくちばしと鋭い歯を持ち、長い首をくねらせながら高速で泳ぐ巨大な生物だとされていた。当初、この生物は地元民達の間で「スネーク」と呼ばれ、シーサーペントと同様に海の怪物として恐れ崇められていた。

ところが近年になり、この生物の目撃例が相次いで怒り始めたのだ。

旧ソ連時代においては、ソ連科学アカデミーの海洋生物学者の研究者達が潜水艇で黒海の調査中を行っている最中。水深300メートルあたりの地点で、体長50メートルで直径3メートルの巨大な生物と遭遇し、その生物によって潜水艇は体当たりされている。

その後の調査においても3度もの目撃例が相次ぎ、ソナーに記録が残った他、実際にカメラによる撮影が成功しているものの、その詳細は今も不明とされている。

さらに2010年にはその姿さ撮影され、大きな話題になった。

撮影された映像から巨大な蛇みたいで、『カラダグの蛇ブラッキー』と名付けられ、ブラッキーという名称が定着したものである。

やはり黒海には巨大な蛇が生息しているのか?

未確認生物の中でもブラッキーを長年調査している海洋学者アナトリー・リタによれば、ブラッキーには複数のタイプが存在しており、それは大きく3つのタイプに分けられるという。

1・体長が40メートルであり、首の長い巨大な蛇のような体系、体は白か銀色に覆われており、水中を素早く泳ぐ。

2・体長が約30メートルであり、体は暗い緑色、もしくは褐色の表皮と背中にたてがみを有する。

3・体長が10~15メートルであり、四肢を持ち、ヒレなど有する。

これら3つのタイプ全てが、同じ生物であるのかについて正確にはわからない。もしも、仮に全てUMAであるブラッキーだとするならば、黒海には最低でも3タイプのUMAが存在しているという事になる。

では、一体何故大昔から度々目撃されてきた伝説の未確認生物が、近年になって頻繁に目撃されるようになったのであろうか?
この疑問に対する仮説は様々あり、気候の変化、水温と水質の変化が原因であると言う説や、温暖化によって南極や北極の氷が溶け出して海面の上昇などのが引き起こされたのが原因だという説。また、黒海の水温が昔より低くなっている事から、生息していた水域での生活が難しくなったため、海面付近に浮上してきたのではないかという説がある。

いずれにしても、なんらかの環境の変化がここ数年におけるブラッキーの目撃数を増やしている事に関係しているのは間違い無いだろう。
黒海は地中海と繋がっているため、外洋から黒海に謎の巨大海洋生物が入り込んでいたとしても不思議ない。黒海にとどまらず、その周辺海域におけるUMAの出現率も多発する可能性もあるため、研究機関の継続的な調査結果に期待して待つべきだろう。