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ブループ (bloop) は、海中で観測された発生原因不明の低周波音波である。

この音の発生原因は未だにわかっておらず、謎の巨大UMAの声である可能性が高いと言われている。また、海洋においては、ブループ以外にも発生原因不明の音が観測されている。例えば、アプスウィープ、ウィスル、スローダウン、トレイン、ユリアといった音が挙げられる。

この「ブループ」音が確認されたのは、発生地点は南米チリの約1750メートル西方の沖合、水深4000メートル前後の深海とされる。

この音をはじめに確認したのは、米軍海洋気象台(NOAA)の調査中だった。
東太平洋海嶺付近の地震活動を観測する目的で、NOAAが太平洋赤道地帯に展開した自立水中聴音装置配列システムに数回にわたって謎の音を確認した。

海中で発生する音は、地震や海流による自然音、動物なが発する声や動きなどの動物音、そして最後は船や潜水艦などが発する人口音である。

ところが、このときNOAAが観測した音はこのどれにも分類されなかった。

音の性質はシロナガスクジラの様な大型生物の鳴き声にも似ているとされるが、この音より遥かに巨大な音であった。

また、米海軍のSOSUS(聴音監視組織)もこの音を拾っており、その際、なんと500キロ離れた海中まで音波が到達した事がわかっている。

この音について、アメリカ海洋大気庁所属のクリストファー・フォックス 氏の研究によれば、爆弾や潜水艦などによる人工音や、火山や地震のような既知の自然現象による音とは考えられないとしている。

仮に、これが本当に生物の鳴き声だとすると、かつてこの地球上でも最大の生物とされるシロナガスクジラですら子供扱いされる、地球の歴史上類を見ない超巨大UMAの可能性が浮上してくる。

また、別の事例として、深海には体長3メートルを超えるホオジロ鮫を一のみで捕食するほどの大型巨大生物が生息している可能性が浮上している。

この可能性を提示したのは、オーストリアの海洋研究チーム。
かれらはホオジロザメの生態研究のため観察のための装置を設置し、追跡調査を実施した。
しかし、装置は約二ヵ月間は稼働したものの、その後海岸に打ち上げられているのが発見され、残されたデータを分析した結果驚くべき事実が判明した。

データによれば、装置を付けられたホオジロ鮫は深海580メートルまで潜航したのち、急激な温度上昇を検知。そのご何度か上昇と潜水を繰り返したのち、装置のみが海上へと浮上している。

学者によれば、恐らく初めの急激な温度上昇は何者かに捕食されたため、その生物の体温を検知したのものだという。

これほどの巨体を一口で捕食する巨大な肉食生物は歴史上でもメガドロン(超巨大鮫)を覗けば殆ど居ない。また、サメなどを好んで捕食するほどの獰猛な肉食動物であとすると、それこそ未だ我々の知らない超巨大生物である。

チリ西部沖、海中4000メートルに生息する超巨大UMA。
もしもそんな巨大生物が今後、環境変化や地球温暖化の影響によって海上に浮上してくるような事があれば、それこ単なるUMAの枠を超えた、神々しいまでの畏怖を抱く姿を我々人類の前に表すのであろう。