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ウクマールとは、アルゼンチン・アンデス山脈を中心に目撃された類人猿型の未確認生物(UAM)である。

はじめに目撃されたのは1950年であり、その後1956年にはサルタ州で足跡が発見されている。
推定体長は60~70センチ、頭部の大きさは高さが15センチ、茶色の毛に覆われた頭部は皮膚が赤く、緑色の大きな目をしている。
夜中に「ウフ、ウフ」と不気味な鳴き声を発するのが特徴。
アンデス地方に植生している「パヨ」というキャベツに似た野菜を好むといわれている。

またウクマールは古くはアンデス山脈の先住民たちに伝わる原始人でもある。伝説によれば外見は首がかなり短く、頭が肩にめり込んでみえるという。普段は洞窟に棲んでおり、その入り口に石を積む習性がある。また、木登りが非常に得意で、木から木へと高速で移動することができるという。

このUMAについては、かの奇現象研究家アイバン・サンダーソンも、ビッグフットとの関連について指摘していたものの、彼の書物の中でも殆ど登場せず、知名度もまったく無いに等しい存在であった。

しかし、この生物がある事件をきっかけに世間に知れ渡ることとなる。

その事件が起きたのは2010年7月23日。
アルゼンチンの山間部にある牧場に、突如として全身を黒い毛におおわれた生物が襲った。その生物は奇妙な唸り声をあげながら、直立二足歩行で牧場周辺を歩き回ったという。
牧場にいる家畜を襲いにきたと思った牧場主は、恐怖に怯えながらも所持していた猟銃でこの怪物を射殺。その生物は鋭い牙をもち、緑色の眼をもつ生き物で、「ウクマール」の子供であったされる。
その後、牧場主はウクマールの親が子供を探しにくることを恐れ、頭部を切断し、胴体はバッグにつめて谷底に投げ捨ててしまったものの、頭部の写真のみは公開されておりネットでも見る事が可能だ。

頭部の経常から猿人や類人猿を連想させるものの、口に大きな4本の牙があることから、既知の霊長類の可能性は無いといえる。

しかし、この頭部はいまだ科学的検証がすんでおらず、正確な事は何も言えない。

しかしその後、2012年にはこのウクマールによって村そのものが襲われたという信じられない事件が発生している。

それは2012年 8月上旬の事。
アルゼンチンのサルタ州 ラ・ウニオンにある警察詰め所に、にひとりの女性が馬にのりやってきた。

その女性、パスクアラ・アルソガライハは、なんと25キロはなれたエル・ディピサリデからやってきたといい、いまその村に恐ろしい怪物がたびたび出現しては、住民たちをおびやかしており、危険な状態にあると訴えたのだ。

その生物は、全身が家におおわれ、2本足であるくゴリアにも似た姿であり、夜中に「ウフ、ウフ」と不気味な鳴き声を発するのが特徴であるという。この生物はよどおしうろうろし、家畜をぬすんだりするというのだ。

この特徴は、まさしくウクマールそのもの。

このウクマールに襲われたエル・ディピサロの住人は怯えており、警察がなんとかしなければみんな逃げ出してしまうと訴えたのである。

ちなみに、アルゼンチン地方の司法制度はかなりずさんで、田舎ともなれば警察署どころか警察官の一人も存在しないことは当たり前。まるで大昔のような閉鎖的環境が未だに多く存在している。

このような現状もあり、パスクアラさんは村を救うために、最も近い25キロはなれた詰め所までやってきたのだ。

しかし、地元新聞社による衝撃的な報道以降、パスクアラさんを含め、この村がどうなったのかについての追加報道は一切ない。

謎の原人「ウクマール」
彼らに襲われた村は、一体いまごろどうなっているのであろうか。