フライングヒューマノイド

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●フライングヒューマノイドの生態
 フライングヒューマノイドとは、主にメキシコ・アメリカで目撃される人間の形をした空を飛ぶUMAのことである。体長は1m〜2m、3m以上のものも目撃されている。皮膚の色は黒、またはこげ茶。まぶたも白目もない大きな黒い目があるものもいる。

●これまでの目撃談、正体
 人間の姿でありながら、飛行装置は持たず、翼もなく、空を飛行するというフライングヒューマノイドは近年になって目撃されるようになった。有名になったのは1999年、メキシコ首都のメキシコシティ近郊にあるラオティワカン遺跡の太陽のピラミッドで行なわれた儀式のときにフライングヒューマノイドが目撃されたのがきっかけだった。この儀式には4000人近くの人が出席しており、上空を人型の黒い物体が浮遊していたと証言されている。この物体は一度地上に向けて降下したかと思いきや、すぐに上空に移動して飛んでいったという。この事件は新聞などのメディアで報道され、それ以降目撃が多発するようになった。

 世界各地で目撃談があるが、UFOの多発地帯でもあるメキシコでの目撃が多い。2000年にはメキシコシティでアマチュア天体観測家がフライングヒューマノイドの撮影に成功した。また同じ年には、メキシコシティから離陸した飛行機のパイロットが同じ高度を飛んでいるフライングヒューマノイドを発見した。

 2004年に起きた事件はメキシコ中を震撼させた。警官のレオナルド・サマニエゴは午前3時ごろ、パトカーにのってパトロールしていたところフライングヒューマノイドと思われる黒い生物に発見した。その謎の生物はサマニエゴのパトカーめがけて恐ろしいスピードで飛んできて、さらにボンネットに乗ってフロントガラスを殴りつけ、彼に襲いかかろうとしたという。サマニエゴはパトカーを走らせて逃げようとしたが、その生物は振り落とされず、車にしがみついていたという。これがTVで報道され、全国的に反響があった。また世界を震撼させた2001年の911テロのときにも目撃されたと言われており、テロや災害などの災厄との関係もある可能性がある。

 フライングヒューマノイドの正体については、諸説がある。まず「モスマン説」だ。モスマンとは1966年から67年にかけてアメリカ、ウエストバージニア州で目撃され災厄をもたらしたUMAで、体長は2m〜3m、高速で飛行することができる。確かに大きさや身体の特徴などモスマンとフライングヒューマノイドには共通点が多いように見える。しかしこの様な意見には否定する見方もある。モスマンはエイリアンアニマルだと言われているが、フライングヒューマノイドはUFOをともなわず、単体で目撃されることがほとんどで、モスマンとはちがうと言われてる。

 また「アメリカの最新兵器」であるとする説がある。アメリカは新型の動力を用いて、翼や大きなジェットエンジン、プロペラなどを使わずに、高速で飛行する装置を開発しているというのだ。科学技術の分野は日進月歩であり、アメリカは莫大な軍事費を投入して最新の兵器を開発している。その実験しているところが偶然目撃されたとしてもおかしくはない。

 もっとも現実的な意見としては「風船などの誤認」というのもある。ビニールハウスの破片などのゴミや風船などが風で舞い上がって、それが遠目に人間のように見えてしまったという説だ。結局なんなのかは未だに分かっていないが、今後調査が進めば正体も判明するかもしれない。