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ジャイアントカンガルー

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ジャイアントカンガルーとは、オーストラリア大陸に10万年ほど前に生息していたとされている、ステヌルス やプロコプトドンとも呼ばれる大型のカンガルーである。
頭部はウサギのようで、人間のように二足歩行をしていたことが最近の研究で明らかになった。身長は2メートル~3メートルを超え、体重は250キログラムあった。(ちなみに、現在カンガルー属最大種とされるアカカンガルーは、大きくとも身長1.6メートル、体重85キログラムほど)その巨体ゆえ、カンガルーらしい移動手段である跳躍には不向きであり、後ろ足二本のみでゆっくりとではあるが二足歩行を行なっていたとのことだ。
このジャイアントカンガルーは約三万年前に絶滅した。その原因ははっきりしていないが、気候変動の為といったものや、気候は穏やかであったから人類による捕獲の為ではないかなどいくつかの予測がなされている。
古代の生物としてだけでなく、未確認生物としてのジャイアントカンガルーも存在するが、全く無関係でもないようだ。
1978年、イギリスのデイリー・ミラー紙などでその存在が報じられた。オーストラリア西部のバースでのこと。自然科学者のデビッド・マッギンリーは、愛犬のジェイソンをつれて近所の草原を散歩していた。すると、マッギンリーの目の前に身長3メートルはあろうかという巨大なカンガルーの影があらわれた。しめたとばかりに、彼は持っていたカメラのシャッターを切ったのだが、その直後突然興奮したカンガルーが襲い掛かかって来た。長い爪で、履いていたジーンズを破られ足に噛み付かれたという。彼は逃げようとするもカンガルーに蹴られてその場に倒され、背中に乗られてしまった。250キログラムの重さがあるとされるジャイアントカンガルー(と思しきもの)に乗られ、更には何度も踏みつけられたのであるから無事ではすまない。呼吸困難に陥り意識も遠のき始め、もはやこれまでとマッギンリーが覚悟したそのとき、愛犬ジェイソンがカンガルーの尾に噛み付き、驚いたカンガルーは逃げ去ったので彼は九死に一生を得た。
このカンガルーは、脚が人間のそれよりも太かったという目撃証言があるが、現在生息が確認されているカンガルーに人間より太い脚を持つものは発見されていない。
この体験の証言や大きさが事実であれば、かつて絶滅したとされるジャイアントカンガルーが今も生き残っている可能性があると考えられる。しかし、生命が危機にさらされている、ある種の興奮状態での目撃証言には信憑性が乏しいこと、陸上に生息しており、かつ目に付きやすい巨大な生物であるのにも関わらずこれまでに発見されていないという点において事実と認めるには疑問が残る。だが、この証言や目撃情報が嘘であるという確証も現段階では存在してない為、オーストラリア西部には本当にジャイアントカンガルーが生息している可能性はある。
また、マッギンリーがこのとき撮影したとされる写真は現在でも見ることが出来る。この写真に写るカンガルーは、かなりの逆光で撮影されているので残念ながら細部はわからないが、現在の他のカンガルーに比べると非常にがっしりしておりたくましく見える。