アフリカ大陸は昔から暗黒大陸と呼ばれており、ヨーロッパの人々にとって神秘と不思議に満ちた大陸であった。近代から現代にかけて様々な探検が行われて、昔ほどの不思議はなくなったように思われるが今現在でもそのすべてを把握しているわけではなく、世界から隔離されたような場所も珍しくない。アフリカ大陸は動物の楽園でもあり様々な動物が暮らしている。アフリカ大陸で飲み生息している動物も種類が多く、科学者にとっても大切な大陸である。未だに確認されていない動物や植物、昆虫もまだまだいると考えられていて現在も研究や探検が進められているのだ。
そんなアフリカ大陸の南部にある内陸国、ジンバブエ共和国や隣国のコンゴ共和国ではある変わった生物の目撃証言が相次いである。目撃者たちの証言によるとその生物は人間のように二足歩行で歩き、全身が灰色の毛で覆われていて、目は黄色をしているという。また大きな特徴としてその体長は0.6メートルほどしかないとされている。その小さな獣人とも呼べる怪物は、川に行って木の葉で作った袋にかにを捕まえて持ち帰る姿が目撃されている。よって、かなり高い知性をもった生物のようだ。ジンバブエとコンゴでは若干距離が離れているが、その各地で目撃されている。また隣接しているモザンピークやタンザニアでも「アゴグウェ」と呼ばれる同じような小さな獣人が目撃されていることが確認されており、この小さな獣人にはいくつかの種類がいるのではないかと考えられている。それらが種族のようになって集団であちこちに暮らしているのではないかという意見である。もし、これらがすべて同一種だとしたらその生息範囲は大変広範囲にわたっていることになる。
また、このような小さな獣人の噂はアフリカ全土にわたって広まっている。各地で呼び名が違うものの、同じような特徴を持った怪物が目撃されているのだ。とある小学校では、学校の中でそのような怪物を見たという生徒が現れて、学校中がパニックになる事件が起こっている。目撃した生徒たちはその姿は、黒っぽくて小さく、人間のような形をしていたと証言している。その事件によって複数人の生徒がパニック症状を起こして病院に運ばれる騒ぎとなった。結局、この騒動は生徒たちが全員学校から待避させられるという形で落ち着いたようだ。
このような目撃談が相次いでいる「カクンダカリ」であるが、有力な証言となるようなものや写真などの証拠があまりなく、今に至るまでその信憑性が疑わしい存在である。小学校での事件は集団ヒステリーだったのではないかという意見もあり、実際にそのような獣人がいたのかどうかははっきりとわかっていない。しかし、アフリカ全土にわたって目撃情報があり、多くの人々が語り継いでいる生物でもあるので、実際にいる可能性がない訳でもないだろう。一説には、類人猿が未だに生き残っており、アフリカ各地でひっそりと生活しているのではないかという意見もある。各地で目撃される人間に似た獣人がまさにそれというわけだ。「カクンダカリ」も類人猿の一種であると考えられる。
いずれにしても、確たる証拠はなくまた有力な目撃談や証拠もないので現在のところ未確認生物のままである。
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