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生息地:広島県・比婆山連邦一帯
大きさ:体長1.5~1.6メートル 推定体重約80キロ
特徴:逆三角形の巨大な頭に鋭い目、茶褐色、黒色の剛毛に覆われた体
推測される正体:化石人類の末裔、野人・山人、ゴリラ・オランウータンなどの類人猿、エイリアンアニマル

日本にもUMAは存在する。誰もが知っているカッパやツチノコ、昔話にも登場するオニや人魚、天狗、水棲獣であればイッシーなどが有名である。その中でも日本のビッグフットともいえる陸生のUMAであるヒバゴンは一際、異彩を放っている。最近は外来の未確認生物の目撃報告が増えているが、これらに刺激された日本のUMAたちも刺激されて、活動が活発になるかもしれない。ツチノコやオニ、人魚などは日本各地で言い伝えや伝説があるが、ヒバゴンの生息地はかなり限定されている。ヒバゴンは広島県・比婆山連邦を二足歩行で闊歩する茶褐色の獣人で、ぴょんぴょん跳ねてあっという間に逃げることで知られている。
イエティやビッグフットなど、世界各国に出現している獣人系UMAは日本にもいる。
逆三角形の巨大な頭部、茶褐色の剛毛に覆われたグロテスクな獣人が初めて目撃されたのは、広島県北東部、島根県と鳥取県の県境にある比婆郡西条町。1200メートルクラスの山々が連なる比婆山連邦の森林地帯だ。
1970年9月、「中国山脈の奥深く、類人猿が出没!」という新聞のニュースが報じられた。広島県頭部の比婆山一帯に謎の獣人が出没したというのだ。
1970年から周辺一帯で住民による目撃情報が相次ぎ、1972年にバイクで追跡したという勇気ある男性は、「カンガルーのようにぴょんぴょん跳ねながら、追いつけないスピードで300メートルも逃げた。」と語る。
1974年には初めてカメラにキャッチされる。県道を車で走っていた男性が目撃し、逃げて柿の木に登るヒバゴンをしっかり押さえているのだ。
人里の畑や道路に出現し、「全身が逆立つ剛毛で覆われている」「年をとった大ザルのよう」「サルではなく、恐ろしい怪物」など、さまざまな声があがっているが、農作物を食い荒らすことはなく、人と目が合うとそらしてしまう臆病な性格であるともいう。足跡のみならず、12件の目撃事件が報告されると、町役場ではヒバゴンと愛称をつけ、類人猿対策委員会まで設立した。
1980年には場所を変えて広島の東側、福山市山野町で全身灰褐色の獣人が目撃される。この生物はヤマゴンと呼ばれるが、2年後には同県三原市久井町で子供たちが目撃し、今度はクイゴンと命名。1982年に姿を現したのを最後にぷっつりと消息を絶つが、ヤマゴンとクイゴンをヒバゴンと同一生物ではないかという説もあり、足跡や背格好から野人や山人説もある。1992年には岩手県山形村にガタゴンが出現した。いずれも足跡や目撃報告などの証拠は集められたものの、正体はわからずじまいだった。
山で隠遁生活をおくる山人や、山に逃げ込んだ浮浪者、何らかの理由で山中に産み落とされた子どもが野生化した可能性があるというのだ。
また、証言の巨大な頭に全身が硬そうな毛に覆われ、全身1.6メートルほどになるという特徴から、ゴリラやオランウータンなどの類人猿説もある。
そして、もうひとつ可能性として考えられるのは、エイリアンアニマル説である。アメリカなどでは、UFOの出現とともに毛むくじゃらの獣人の目撃も多い。加えてヒバゴンの目撃情報が相次いだ1970年代初頭は、広島県頭部でUFO目撃者が多発。その情報が終息するのと並行してヒバゴンの情報もなくなっていることから、荒唐無稽な話とも言い切れないのだ。ちなみに広島県庄原市ではヒバゴンが観光PRにひと役。ヒバゴン像は町のシンボルになっている。またヒバゴン関連の資料については、1974年に広島県庄原市で初めて撮影されたヒバゴンの写真が有名だが、否定論も多い一枚となっている。