スカイフィッシュとは、空中を300キロ近い超高速で移動すると言われる未確認生物(UMA)である。欧米では[rod~細長い棒~]もしくは[fryng rod~浮遊する細長い棒~]と呼ばれている。その名の通り、胴体は細長く棒のような形状をしており、両脇ににヒレ、もしくは4対以上の羽を持つ。
その姿は、半透明の尾鰭のないエイが縦に長く伸びた様でもあり、体が伸びたトンボのようにも見える。
体調は、数cmから30mとも言われる。こんなにも広い差が出来てしまうのは、いまだかつて目視での発見例がなく、唯一その姿を確認できる映像(動画、静止画)で後ろの物体などから比較して推測されている為である。飛行速度に関しても同様、映像から計算されたものであり、中には飛行速度80k/mという説もある。
スカイフィッシュが初めて世間に出てきたのは1995年。ホセ・エスカミーラ氏によって発見された。
その日、アメリカ、ロサンゼルス在住のビデオ編集者、ホセ・エスカミーラ氏は、ニューメキシコ・ロズウェルにて未確認飛行物体の撮影をしていた。撮影中、スカイフィッシュの存在に気づく事はなかったという。撮影が終了し、帰宅後、自身で撮影した映像を確認していると、映像に不審な点がありコマ送りにしていると、長い棒状の胴体に、波打つヒレをもった未確認生物が映りこんでいたという。この発見を機に、エスカミーラ氏はチームを編成し、アメリカ・ニューメキシコを拠点にスカイフィッシュについての研究を始めた。
現在、エスカミーラ氏がスカイフィッシュを撮影した映像は、ゆうに500時間以上を超えるという。
さらに研究を進めているうちに、アルゼンチン、ジョルダンにある遺跡からスカイフィッシュと酷似する岩絵(一本の線の両脇に波打つ線が描かれているもの)が多数発見された。1000年も前の遺跡から、その画が発見された事から「スカイフィッシュを目視した人物もいたのではないか」という説も出てきたが、その壁画がスカイフィッシュを象った物であると証明されておらず、推測に留まっている。
スカイフィッシュの映像は、世界各地で映像に収められており、中でも、メキシコの巨大なゴロンド・リナス洞窟では多数撮影されており、スカイフィッシュの巣があるのではないかと言われている。他にも、兵庫県六甲市にある六甲山は、スカイフィッシュが多数撮影されていることで知られている。
1999年にはメキシコのユカタン半島沖の海中にて、空中で確認されたものより低速ではあるがスカイフィッシュと思われる生物が撮影されている。
その正体については、様々な説があがっている。
[宇宙人説]
スカイフィッシュは地球外生命体であるという説。
[プラズマ生命体説]
容器の中でプラズマを発生させ、容器を取ると、中のプラズマは生命を得たかのような動きを見せたり、地面を這ったりする事が現在実証されている。この事から、プラズマを大量に発生させると実際に生命が宿るのではないかという仮定から、スカイフィッシュもその類ではないかと推測されている。
[極小宇宙船説]
スカイフィッシュ自体は宇宙船であり、知的生命体が操縦しているという説。
[高等生物説]
スカイフィッシュは、人間と神の間に存在する高等生物であるという説。
[アノマロカリス進化説]
コロラド大学デンバー校の生物学者であり、スカイフィッシュの研究者でもあるケネス・スワーツ博士によると、スカイフィッシュは5億5千万年前のカンブリア紀に生息していた「アノマロカリス」が進化した物ではないかという。アノマロカリスの体長は60cmから1m。体の両脇にヒレをもち、スカイフィッシュに似た姿をしていた。全盛期は地球を支配していたとされるアロマノカリスだが、カンブリア紀以降の地層から化石が発見されていない。しかし、同時期に生息していた生物の化石は、以降の地層からも発見されている。そこで博士は、実はアロマノカリスは進化し昆虫になったのではないかと考え、スカイフィッシュはその子孫ではないかと提唱している。
[ロボット説]
生命体の姿を象ったロボットであるという説。
[昆虫説]
カメラの前を横切った昆虫であるという説。撮影しているカメラの前を昆虫が横切ると、普通再生ではその姿を確認することが出来ないが、コマ送り、又はスロー再生で初めて確認できる。その際、残像が移りこみ、1つの固体として見えてしまう。これを「モーションブラー現象」という。これは、テレビ番組でも実証されており、カメラの前を飛ぶハエの映像をコマ送りにすると、スカイフィッシュのような姿が映し出される。
現在、スカイフィッシュの正体として最も有力なものは昆虫説とされているが、海中で撮影された映像もあり未だに謎を含んだ生物である。
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