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アゴグウェとは、「ビッグフット」や「イエティ」に代表されるような完全二足歩行をする猿獣型の未確認生物(uma)である。全身が黒褐色の毛で覆われており、一見すると猿のように観えるが、二足歩行で移動する事から、猿類とは異なる生物である事が分かる。顔は人間のような滑らかな肌ではなく、猿に近い皺っぽい肌を持ち、顔つきも人類よりも猿に近く、目の周辺や、鼻、口元を除いて黒に近い褐色の毛で覆われている。体長は、0.9mから1.5mと小柄な身体を持っている。腕が非常に長いという特徴を持つ。タンザニアでは古くから、その存在が語り継がれ、モザンビークでもしばしば目撃されている。
1900年前後のこと、東アフリカの植民地に棲息する人食いライオンに困り果てた国が、ウィリアム・ヒッチェンズという男性にライオンを駆除するよう命じた。
その日もライオンをしとめようと濃い霧に包まれた森に入っていくと、今まで見たことのない未確認生物が現れ一瞬にして森の中に消えてしまったという。その生物は二足歩行をしており、容姿は人間に酷似していたが、その地域に住んでいた先住民族(ピグミー族)の成人男性よりも小さく、全身が褐色の毛で覆われていたという。
ウィリアム氏が、この事を地元のハンターに話すと「それは、以前よりこの地域に棲息しているアゴグウェという毛で覆われた人間である」と説明された。その後も、ヒッッチェンズはアゴグウェに再会出来る事を待ち望んでいたが、再びアゴグウェを見ることはなかったという。
また、カスバート・バーゴイン氏もアゴグウェと思われる未確認生物に遭遇していている事が有名である。
その日、カスバート氏は、婦人と2人でポルトガル領の東アフリカにある海岸沖にてボート遊びを楽しんでいた。すると、海岸にヒヒの群れが現れ、餌を食べ始めた。ヒヒが、カニや貝を捕まえ食べている姿を、カスバート氏はボートの上から双眼鏡で観ていると、海岸近くの森から、今まで観たことのない不思議な生物が2匹あらわれた。その未確認生物は、全身を茶色の毛で覆われていて、完璧な二足歩行をしていたが人間ではなかったという。カスバート氏のいた海岸沖から、ヒヒたちのいる海岸までは遠く、正確な大きさは分からないが、ヒヒたちと比べて推測すると、1mほどの大きさだったと語っている。2匹は、まるでヒヒの仲間にように、群れの中に入っていき、ヒヒ達も警戒することなく群れていたという。
この事を、アフリカで猛獣狩りをしている友人に話すと、友人も二足歩行をする未確認生物に出遭った経験があり、その話を地元の住人に話すと「決して彼らを撃ってはいけない」と教えられたという。
正体については様々な仮説があり、

[アウストラロピテクス説]
未知動物学者のベルナール・ユーヴェルマンは、アウストラルピテクス・アファレンシスが提唱している説。アウストラロピテクスの体長が1m程度と小柄であった事や、その他の点で類似点がある事から、アウストラロピテクスの生き残りではないかと説いている。

[人類説]
人類とは異なる進化を経て進化した人類の子孫ではないかという説。

[見間違い説]
単に、猿を見間違えただけではないかという説。

などが挙げられているが、未だにその正体は証明されていない。