タッツェルブルムはアルプス山脈に生息しているとされるUMAだ。
このUMA自体は中世あたりから付近に住民には認知されており、伝説や物語にも度々登場している。そうした伝説などからみても存在する可能性が高いといえる。
タッツェルブルムはアルプス山脈の標高500mあたりから2000mあたりに生息していると言われており、爬虫類の胴体に鉤爪のある前足が生えているというのが共通した外見の特徴だ。
体長は60cm程と大きく、毒などを持っているとも言われて付近の住民には古くから恐れられている存在だ。主にこのUMAは春から夏にかけての目撃例が多く、爬虫類のような外見からも「冬眠しているのではないか」とも言われている。
このタッツェルブルムは20世紀にスイスの写真家、バルキン氏によって撮影され、一気に話題となった。写真に写っているのはトカゲのような外見をしているが、猫のようだとする目撃例もあり、ここは意見が分かれている。
伝説自体は中世から存在しており、おとぎ話やうわさ話として度々挿絵に登場している。
またこのUMAはアルプスを中心に世界中に目撃例があり、オーストラリアやスイス、イタリアの山中などでも目撃例が多数上がっている。ヨーロッパでは比較的メジャーなUMAで、日本でいうところのツチノコのような存在として扱われているようだ。
記録に残っている最初の目撃例では1979年、アルプスの麓で畜産業を営んでいたハンス・フックスさんが豚舎から悲鳴を聞き駆けた時にタッツェルブルムに遭遇したというものだ。
その時ハンスさんはショックのあまり心臓発作でなくなっており、その数日前にもハンスさんは体長150cm~2mを越すタッツェルブルムを目撃したと言っていたそうだ。
しかしこのタッツェルブルム、目撃してもうかつに近づいてはいけない。なぜならタッツェルブルムには致死性の猛毒を持っており、人間や家畜などでも噛み殺してしまうこともあるという。この毒性と蛇のような外見から、イタリアではタッツェルブルムのことをバジリスクとよんでいる。お察しの通りかの有名なバジリスクの元となったのはこのUMAなのだ。
またタッツェルブルムは化石のようなものが発見されており、ジュラ紀あたりに生息していたという推測からその化石は”ジュラシックタッツェルブルム”と名付けられている。
その化石自体の見た目は鉤爪を持ったトカゲのようであることから、もしタッツェルブルムが古代の生物の生き残りだとすると頭が猫のようだったという説は否定されてしまうだろう。しかし、こちらのほうが可能性としては高いといえる。現在も生物学者勃ちが真剣にタッツェルブルムについて調査、研究を続けており、存在する可能性の極めて高いUMAだと言えそうだ。
毒性が高い爬虫類といえば日本ではオオサンショウウオやその他水棲のトカゲ類には毒性を持った種類も多数おり、タッツェルブルムもこの類に分類されるUMAではないかと言う研究者たちも一部にはいるようだ。
いずれにしても棲息する可能性が非常に高いUMAで、アルプス山脈付近にはこうしたUMAと見間違えるような生物は生息しておらず、一般的にUMAの否定説に多い勘違いや見間違い説も挙がってはいないようだ。
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