スペース・クリッター

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スペース・クリッターとは、成層圏上空に生息しているとされる未確認生物である。日本ではスペース・クリッター、または宇宙ホタルと呼ばれるが、海外では、スカイ・クリッター、スペースクリッター、クリッター、エア・ホエール、プラズモイドなどのように呼ばれる。
 姿形は様々である。というのも、スペース・クリッターはアメーバのように瞬時にその形を変えるためであり、直径わずか数センチから、30メートルをを越えるものも存在すると言われている。発光物体であり、膨張と収縮を繰り返しながら、飛行機のあとをつけるというように、意思を持った生命体と思える行動をとるものも存在する。
 体を構成する物質は明らかになっていないが、ゼリー状、またはプラズマでできているともされている。スペース・クリッターは死んで地上に落ちると、その体は瞬く間に気化すると言われているため、死骸が発見されることはない。
 通常、スペース・クリッターは成層圏よりも上空に生息しているため、その姿を人間が発見することはできないが、まれに成層圏よりも下に降りてくることがあり、その際に目撃されることが多い。
 まだまだ謎の多いスペース・クリッターだが、この生物を初めて発見した人間が、トレバー・ジェームズ・コンスタブル (Trevor James Constable)氏というアマチュアの航空史研究家だ。トレバーはこの時に、スペース・クリッターの姿を撮影することにまで成功している。
 彼はこの生物はプラズマ生命体であると主張し、今までのどの生物にも属さないことから、奇妙な生物という意味で、クリッター(critter)と名付けた。形が不規則に変化する発行体ということから、UFOと誤認したり、スペース・クリッターをUFOと誤認することも多いだろうと、トレバーは主張している。
 これ以降、スペース・クリッターは彼の助言により、写真に収められることが多くなった。トレバーいわく、機材さえ揃えれば、誰にでも撮影することができるらしい。
 この生物の正体には様々な説がある。発見者であるトレバーの説によれば、数億年前の地球を覆っていた高濃度のガスやプラズマなどによって発生したプラズマ生命体であり、天敵がいないことや、発見されにくい環境のせいで、人知れず独自に進化したのではないかとされている。
 目撃情報は多く、1969年2月に宇宙船フレンドシップ7号に乗った、宇宙飛行士のジョングレンは、スペース・クリッターに人類で一番近づいたと言われている。彼はスペース・クリッターは宇宙船には近づいてきたが、悪さをするわけではなく、ただ光っているだけだったと語っている。ジョンはスペース・クリッターをムービーカメラでも撮影しており、「宇宙ホタル」と名付けた。
 2013年3月には、NASAのホームページに、最大級のスペース・クリッターの画像がうつりこむという現象も起こった。
 1978年には、ニュージーランドで多くの人間がスペース・クリッターを目撃するなど、多くの人間にその姿が確認されているが、いまだその存在を含めて、確かな証拠を得られていないことから、世界中で研究がされており、イタリアのUFO研究グループ「GRCU」は、この生物をプラズモイドと呼び、調査を行っている。