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アイダハルとは、カザフスタン共和国にあるコッコーリ湖および周辺湖において、たびたび目撃される水棲の未確認生物である。(別名コッコーリ湖の怪物)アイダハルという呼び名は日本特有のもので、海外では「コッコーリ湖の怪物」や発見された場所の名前をそのまま取り「コッコーリ」と呼ばれている。1997年に旧ソビエトの考古学者が巨大生物を発見したとされているため、その時に目撃されたのがアイダハルだと考えられている。それ以降にアイダハルを目撃した人々は12m~20mほどの巨大な生物を見たと主張していたと言われていて、その外見は諸説あり、巨大なウミヘビのような姿だったという人もいれば、ネッシーのように尾びれを持つ姿やアパトサウルスのような4足歩行の首の長い竜脚類の姿だったという証言もあるとされている。中には大きなラクダのようなこぶがいくつもある見ためだったとされる説や、牙が鋭くするどい目つきだったと言う説もある。そのような様々な言い伝えの中でも首、または体全体が長い、全長が10mを越しているという情報は一致しているため、これらの情報は信憑性が高いものだと研究者たちは考えている。しかし、実際の姿を映した写真などが存在しないため、アイダハルの姿は未だにはっきりと定義されてはいない。少ない情報を元に想像して作られた画像上のアイダハルはネス湖に生息しているとされているネッシーに似ているものも多い。
アイダハルが発見されたコッコーリ湖はカザフスタンの中でもへんぴな場所にあり、地元住民ですら容易に立ち入ることができなかったとされている。コッコーリ湖周辺の湖や沼でも同じく人通りの少ない場所でアイダハルの目撃情報が寄せられたことから、人気の少ない水場を好んでいたとされている。また、ロシアにあるハイール湖で目撃された未確認生物と特徴が一致することから、アイダハルはカザフスタンだけでなくロシアの湖などの広い地域にも生息していると推測された。こちらの生物も現地では「ハイール湖の怪物」と呼ばれていた。これらの事実から、太古より生き残っていた生物が人目を避け、独自の生態系を築き上げていた可能性も考慮されていた。また、コッコーリ湖を含むアイダハルの目撃場所の多くでは古くから巨大生物の存在が伝承として言い伝えられていたことから、首長竜などの絶滅されたとする生物の生き残りだと主張する人もいた。
アイダハルは人が立ち入りにくい地域や湖と言った場所に生息していると考えられていることから目撃情報が他のUMAと比べて少なく、その存在を解明するには至っていない。様々な証言の中から最も注目を集めたのが竜脚類のような外見だったという説で、当時は竜脚類の恐竜は水中で生活されていたと考えられていたことからアイダハルは竜脚類の生き残りだと熱唱する考古学者が多かったと言われている。しかし、研究が進み竜脚類が陸地を主な活動場所としていたことが判明した後はその説は崩れ去った。当時は研究者さえも入れないコッコーリ湖自体の研究も滞っていたこともあり、アイダハルは大型の魚や巨大な倒木の見間違いという結論に至ったとされている。それ以来、有益な情報がないことから今でもこの結論は覆されていない。