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アルタマハ・ハとはアメリカ合衆国のジョージア州に位置するアルタマハ川に生息すると考えられている未確認生物である。アルタマハ・ハという呼び名の他にも「アルティ」や、現地の言語で笑い声を意味する「Ha-ha(ハーハ)」と呼ばれている。
アルタマハ・ハはイルカのような見た目をしていて、水面に対して水平に伸びた尾を持ち、体前方についた2つのヒレは成人男性の体の厚みと同じくらい厚いとされている。さらに、顔は少々いびつな形をしていて口の中はワニのように鋭い歯が並んでいるということも報告されている。しかし、獰猛そうな見た目とは裏腹に人間を含む他の生物に攻撃的な態度を取っているところを目撃されていないことから、性格は温厚で大人しいと考えられている。また一説には背中にラクダのようなコブが2つ確認されたも言われている。イルカに似た見た目通り、水面を自由に泳ぐ姿が目撃されていて、その泳ぎ方も体を水面で上下に大きくうねらせ飛び跳ねるようにするというものであるとされている。全長は約6m~9mほどで、体全体が灰色、もしくは淡いクリーム色という目撃証言が多いとされている。
アルタマハ・ハが目撃されているアルタマハ川周辺に長年住み続けている原住民のタマ・インディアン(Tama Indian)らの間では古くから巨大なヘビのような生物の存在が語り継がれていて、その目撃情報は遥か昔から現代まで耐えることなく報告されている。
多数の目撃証言に加え、細かい特徴も数多く報告されていることからアルタマハ・ハの存在はほとんど確定しているとされている。実際、目撃者らによる数多くの写真もその存在を裏付ける証拠として公開されていて、さらに、1800年代にアルタマハ川の河口を下っていたスクーナ船から撮影されたアルタマハ・ハの水面を飛び跳ねる場面が正式な記録として残っている。
信憑性の高い証拠を元に、アルタマハ・ハの正体については長い間研究者らの間で議論されてきた。現時点で最も有力な説は「未確認の新種淡水棲哺乳類説」である。目撃情報から、アルタマハ・ハはイルカやクジラと同じ種類の生物であると考えられている。
理由のひとつとして、アルタマハ・ハの体長およそ6m~9mというのはイルカとクジラの違いである5mという大きさの基準をわずかに上回ることから、両種の中間種ではないかと考えられているためである。しかし、そのどちらも海水にのみ生息しているのに対してアルタマハ・ハは川などの淡水でしか確認されていいない。そのため、新種の淡水に生息する生物であると考えられているが、それを証明する決定的な証言等が欠けているため正確に確認されてはいない。