ウォリーとはアメリカ合衆国のオレゴン州に位置するワラウア湖に生息するとされている水棲未確認生物である。その外見は5mほどの小型なものから10m以上の大きな体を持つシーサーペント(蛇)型で、頭部は牛1頭分ほどの大きさで、背中には複数のコブを持っているとされている。
ネイティブアメリカンであるネズ・パース族の間では、古くからワラウア湖には大きな角をもく巨大な蛇が生息しているという伝説が語り継がれていた。そのネズ・パース族にまつわる古い文献にも、族長とその他の人々が船に乗って狩りに行く途中に水中から謎の生物に襲われたという記述も残ってるとされている。この神話は長い間伝説という枠を超えずに捉えられてきたが、1950年に3人の地元住民たちがワラウア湖のほとりで紅ザケを食べる大型生物の姿を確認、報告したことからウォリーの存在が広く認知されたといわれている。この時に目撃されたとされるウォリーは5mほどの小型なものであったとされている。また、1982年にはウォリーを調査しようとワラウア湖へと赴いた2人の研究者らがウォリーの姿を10分間という長い時間にわたっての観測に成功したとされていて、この時のウォリーの写真がいくつか証拠として持ち帰られ、今のウォリーの姿を形作るきっかけになったとされている。
信憑性の高い証拠が存在することから、研究者らはウォリーの存在はほとんど認めているため、今ではその様な大型生物がワラウア湖に生息することが可能かどうかを調査している。ある研究者の計算では、ワラウア湖はウォリーの食料になりえる小型の魚が多く生息することから1.5トンほどの大型生物であったら20匹までは生息できるという結果が出たといわれている。しかし、近隣にはウォリーが生息できる環境がないことから、ひとつの湖に20匹ほどの少数で長い間生存することが可能かどうかが疑問視されているため、結論には至っていないとされている。
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