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エメラ・ントゥカ

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エメラ・ントゥカとはコンゴのリクアラ沼沢地に棲息すると考えられている陸上未確認生物である。エメラ・ントゥカは別名チペクウェとも呼ばれ、現地の言葉で「象の殺し屋」「象殺し」「水辺の象」という意味である。その名のとおり、その体は象に匹敵、もしくはそれ以上の大きさでサイのようなツノを有している。そのツノもサイのそれよりも鋭く、長いとされている。また、象のような大きい耳やワニの様に太く長い尾も確認されていると言われている。目撃証言の中には「その鋭い凶暴なツノで象を突き殺していた」というものもあるが、実際はマロンバと呼ばれる桃のような果実を主な食料にしているとされている。その為、性格は至って温厚だが、仲間の危機やなわばりへの侵入者に対しては持ち前のツノで応戦すると推測されている。
その存在は原住民の間では古くから言い伝えられていたと言われているが、広く認知されたの20世紀はじめの1919年にジェームズという人物が報告してからである。ジェームズはザンビアに在住していて、高原を車で走っている最中に約100mほどの距離にいるエメラ・ントゥカを目撃したとされている。その後も20年から30年ほどの間隔で目撃証言が相次ぎ、1981年には研究者であるロイ・P・マッカル博士が現地を調査したとされている。
マッカル博士が現地の調査で得られた情報と、今までの目撃証言を統合して導き出した推論は「エメラ・ントゥカは古代恐竜の生き残り、あるいは亜種である」というものだ。現時点で存在が確認されているさまざまな種類の恐竜の中でもセントロサウルスの生き残りであると言う説が最も有力視されている。その外見的特長もエメラ・ントゥカに酷似していると言われているが、さまざまな要因から結論付けるまでには至っていない。一説には、セントロサウルスの化石は北米やカナダでしか発見されていないのに加えて、化石の発見場所からエメラ・ントゥカが棲息していると考えられている沼地には生息していなかったとされている為といわれている。次に有力な候補としてはケトラサウルスの生き残りと言う説だが、ケトラサウルスは性格が凶暴な肉食生物だったことや、セントロサウルスと同じく沼地には生息が確認されていないことから、結論付けるには証拠が足りていない状況である。