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生息地:アメリカ・オハイオ州、リトリマイアミ川付近
大きさ:1.2~1.5メートル
特徴:ヌメヌメとした肌を光る目、背中にはとげ状の突起、細い手足と水かき
正体:未知の両生類、カッパ、エイリアン・アニマル

未確認動物UMAといった場合、多くの人が期待するのはネッシーや雪男、ツチノコといった怪物である。少々詳しい方ならば、オゴポゴやコンガマトー、チャンプなんて名前を挙げる人もいるだろう。最近では、チュパカブラやスカイフィッシュといった新手のUMAも雑誌やテレビで取り上げられるようになってきた。
しかし、UMAという定義を考えた場合、何もこうした怪物である必要はない。未知の動物という意味であるならば、新しく発見された種、すなわち新種は学会で認められるまでは、それこそUMAである。東南アジアで発見された牛ブークアンや鉄の足をもつ貝スケーリーフット、それに原始的なカエルとし存在が確認されたインドのナジカバトラクスにしても、すべてUMAだったわけである。
とはいえ、これら新種の動物が発見されたからといって、世の中、UMA発見とか、UMAの正体が判明などと騒ぎはしない。なぜか。地味であるとか、学術的な問題だからといったレベルの話ではない。そもそも、UMAという言葉に込められた期待が単なる未知の動物ではないからである。これはUMAに相当する英語、クリプトズーロジー=隠棲動物学に言い換えても同じである。ゆえに、別に新種ではなくても、桁外れに大きい既知の動物もまた、想像を絶するモンスターという意味で、UMAなのである。いい例がクラーケンやシーサーペントである。船をも沈めるほど巨大なイカやタコ、ウミヘビが存在するならば、まさにれっきとしたUMAといっていいだろう。
カエル男はヌメヌメした皮膚がテカリ、水かきのある細い足で歩くのが特徴である。1972年3月3日の夜中にオハイオ州のラブブランド署の警察官が、リトルマイアミ川付近をパトロールしていた。すると前方になにかうずくまっている不審なものを発見。ソロリソロリと車で近づくと、その生物が顔をあげてびっくり。なんとカエルの顔をした1.2メートルくらいの生物がむくりと起き上った。車のライトで照らして見るその怪人は、カエルの皮膚同様にヌメヌメと濡れたような光沢感があり、細い手足には水かきが、そして背中にはとげ状の突起があった。ゆっくりと起き上った怪物はガードレールを超えて、川へ下りて消えてしまったが、堤防には足をきひずったような跡が残っていたという。そしてその2週間後、同じ警察署の警官が同じ場所で再びカエル男に遭遇した。この時も同じようにカエル男はガードレールをまたいで去っていった。
1998年9月にもリトルマイアミ川付近で目撃例があった。なんのアクションも起こさないカエル男。彼らの目的は?その正体は不明ながら未知の両生類説、カッパ説、エイリアンアニマル説などが唱えられている。2008年には、ふたりの男女が異臭のするフロッグマンを目撃。リトルマイアミ川には、やはり何かが潜んでいるのだ。
オハイオ州でのカエル男目撃から約5ヶ月後にカナダのブリティッシュ・コロンビア州ティティス湖で目撃されたかカエル男のスケッチがある。全身ウロコで覆われ、同種の生物でもあるが半魚人ともいわれている。また1972年の最初の目撃警察官が描いたスケッチが特に有名である。