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ドッグマン(犬男)

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生息地:アメリカ・ウィスコンシン州、ミシガン州
大きさ:体長1.8~2メートル以上
特徴:二足歩行と四足歩行と併用。オオカミまたはイヌの顔にクマのような体。黒い光沢のある毛。屍肉を好み凶暴。
推測される正体:新種の獣人

ドッグマンは半人半犬の奇獣と呼ばれている。アメリカ、ウィスコンシン州の南部のウォルワース郡には人狼シャギーまたはベアウルフと呼ばれる二足歩行の凶悪獣人が生息しているといわれていた。1991年10月31日夜、ブレイ街道をドライブしていた18歳のドリス・キプソンは、何かが車体にぶつかったのを感じた。驚いたドリスが確認をするために外に出たとき、なにか毛むくじゃらのものが近づいてきた。それは2メートル以上ある、耳が尖ったイヌか狼のような「何か」だった、しかも手にはドリスが轢いたとおぼしき小動物の死体を掴んでいたのだ。
あまりの恐怖で車に飛び乗り発進したが、その獣人はトランクに飛び乗ってくるではないか。しかし、その獣をなんとか振り落し帰宅することができたという。
1992年にも同様の事件が発生。ブレイ街道で長い爪を生やした獣人に遭遇したという報告が相次いだ。この獣人はその姿にちなんでオオカミ男シャギーと名付けられている。
そして2006年11月9日には、ワシントン郡で轢死した動物の回収業者が同様の怪物に襲われた。深夜1時半過ぎにシカの死体を回収し、運転席に戻ったところ、シカを盗もうと荷台に覆いかぶさっている獣人を発見。車を出して振り切ったという事件が起きた。その証言によると尖った耳に突き出た口のオオカミの顔をした獣人だったという。体毛は真っ黒だった。この怪物の顔はオオカミで体はクマということでベアウルフと呼ばれたが、共通点が多いことからシャギーと同一種ではないかと考えられている。
また2008年12月のある夜、ミシガン州テンプルで10代のベロニカ(仮名)は、外から聞こえる咆哮に気がついた。カメラのフラッシュライトを浴びせれば驚いて逃げるだろうと思い、デジカメを持ってポーチに出た。すると、咆哮を発する動物は後ろ足で立つ怪物だった。慌ててシャッターを切ったが、怪物は消え去ってしまっていた。その容姿からこの怪物はミシガン州ではドッグマンと呼ばれる。犬に似た足跡だが、体長は優に1.8メートルはあるというから、かなり巨大だ。ドッグマンの正体はいまのところまだ謎に包まれているが、今後、UMA研究会の中で議論の対象になるだろう。
1987年のエイプリルフールにミシガン州のラジオ局がふざけて「ドッグマン」と架空の生物を作った。ところが、法曹直後からフェイクであるはずのドッグマンとの遭遇報告が殺到し、人を襲う二足歩行の巨大イヌとして注目を集めるようになった。特に2007年に公開された、ミシガン州の不動産屋で発見された「ザ・ゲーブル・フィルム」という1970年代の8ミリフィルムで、その存在は信じられるようになった。うごめくドッグマンと撮影者に向かって突進するドッグマンが映されており、そのセンセーショナルな内容が話題になった。
ドッグマンとベアウルフとシャギーは顔がイヌかオオカミかという違いであるため、近縁種ではないかという説もある。その正体は、新種の獣人なのだろうか。まったくの不明である。