生息地:タイ
大きさ:ミイラの体長約10センチメートル
特徴:人間の女性の姿をし、絶命したあとはしぼんでミイラになる
推測される正体:説話に登場する半人半植物の妖精の本物
「16歳の美少女の妖精が木になる」というタイの伝説。そのおとぎ話はなんと本当の話だった。タイの寺院に安置される妖精のミイラとは!
タイやインドに大昔から伝わる、美女の姿をした妖精、それがマカリーポンである。マカリーポンはヒンドゥーの神であるインドラによって創造され、ヒマラヤの聖なる地にある森の樹木に果実としてなるという。16歳の美少女の姿を持ち、1週間ほどで地面に落ち、その後1週間で死んでしまう。絶命するときに「ワクワク!」という謎の言葉を残すことから、マカリーポンのなる樹木はワクワクの樹とも呼ばれている。
伝説では、欲望に満ちた男たちがマカリーポンを樹からもぎとり、1週間の間だけ妻にめとるが、その後4ヶ月ほど意識を失ってしまうというのだ。インドラが聖者たちの煩悩を試すためにマカリーポンを作ったというヒンドゥー教の説話にひとつなのだが、なんと死んだあとにしぼんだマカリーポンをご神体としている寺が、タイのシンブリーにあるというのだ!
そのミイラは2体あり、美しいアクセサリーと共に、大切に安置されている。これらは何度かタイの国立病院にて調査が行われ、レントゲン、回復検査の結果、体内に人間によく似た構造が確認されており、単なる作り物ではないようだ。説話の元となった本物のマカリーポンが存在したのか、それはこのミイラだけが知っている。
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