20世紀末、ネット環境の普及と歩調を合わせるように出現した謎の巨大生物の噂話がある。全身真っ白なそのUMAは、人に似たその姿から、「ニンゲン」もしくは「ヒトガタ」と呼ばれている。都市伝説から存在が囁かれだしたもっとも新顔のUMA「ニンゲン」。その後のニュースを追った。
最初に「ニンゲン」を目撃したのは、南極周辺で操業する調査捕鯨関係者。全身真っ白で、数十メートルの体長をもつ「ニンゲン」はクジラのように海中から姿を現すという。その名のとおり、「ニンゲン」はヒトに似た姿をしているのだが、ヒト型そのものだけではなく、中にはヒトの上半身や下半身が連なったように見えるものなどもいる。海上に現れたその姿は、まるで海に浮かんだ氷山のように見えるらしい。
関係者の間では「ヒトガタ物体」などと呼び交わされていたが、いつしかその情報がネット上に漏れ伝わりだした。
このUMAは主に南極と北極に出現し、南極のものを「ニンゲン」、北極のものを「ヒトガタ」と呼び分けている。南極と北極を中心に出現する「ニンゲン」や「ヒトガタ」は、UMAの中でもとりわけ一般人による発見や観察が難しい存在だ。そんな経緯もあって都市伝説的にネット中心に語られてきた「ニンゲン」だが、2011年9月17日、スウェーデンで遊覧ボートのクルーが「ニンゲン」によく似た怪生物に追われる事件が起きた。
グランドン・エリックさんらが乗ったボートが、スウェーデン沖合を遊覧していた時のこと。進行方向左手の海上にただよう、真っ白な物体にクルーが気づき大騒ぎになった。すると、突如この物体が向きを変え、ボートに向かって突進してきたのだ。激突を免れないと思われた瞬間、物体は急に進行方向を変えると、瞬く間に浪間へと消え去ってしまった。
ボートの上から撮影された動画では、確かに丸い頭部らしき部位と、角度によっては胴体のような部分が、激しく波しぶきを立てて迫ってくる様子が映っている。目撃者のエリックさんはその動きから、その物体は意思を持った生物に違いないと証言している。
極地でしか目撃されず、目撃されたとしても実害がなかった「ニンゲン=ヒトガタ」による襲撃が、スウェーデン沖合で報告されるようになったのは、近年の異常気象なども影響しているのだろうか?このまま「ニンゲン」が南下するのであれば、ますます目撃頻度が増加する可能性も否めない。今後の動向に注目していきたいところだ。
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