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オウルマン(フクロウ男)Owlman

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" オウルマンは1976年頃から20年にわたってイギリス、コーンウォール州のマウマン村で目撃された巨大な鳥のような未確認生物である。
 出没地の地名にちなんでコーンウォールのフクロウ男、マウナンのフクロウ男、あるいはデスラプター(死の猛禽類)とも呼ばれる。
オウルマンが世に知られるきっかけとなったのは、1976年4月17日に未確認生物の研究者トニー・シールズを訪問したドン・メリングの談話である。
 ランカスターに住むメリングは休日を利用してマウナン村を訪れていた。村を歩いていた彼の9歳と12歳になる二人の娘は、村の教会にそびえる塔の上に巨大な翼を羽ばたかせながら漂う鳥のような生き物を見た。驚いた娘たちはすぐに父親の元へ逃げ帰り、一家は休日を切り上げて帰郷したという。シールズはメリングの許可が得られなかったため、娘たちから直接話を聞くことができなかったが、後日この生物のスケッチを受け取った。メリングはこの出来事を書いた手紙を仲間のジョナサン・ダウンズに送った。さらにコーンウォール州で目撃された未確認生物モーガワー(首長竜)のパンフレットに追加で掲載し、地元に配布した。
 2件目の目撃情報は二ヶ月後の7月3日である。14歳のサリー・チャップマンは友人のバーバラ・ペリーと教会近くでキャンプをしていた。テントのそばにいた彼女たちが異様な物音に気づいて振り返ると、人の大きさのフクロウのような生き物が見えた。それは尖った耳と赤い目をして、爪はハサミのようであった。翌日にはジェーン・グリーンウッドという若い娘がこの生き物と遭遇している。
 サリーたちはシールズのパンフレットを読んでおり、すぐに彼に連絡を取った。シールズは彼女たちと会って話を聞き別々に生き物の絵を描かせたが、いずれも姿形が似ていた。
 その後、2年間に渡り目撃情報が続いた。1978年8月2日には、コーンウォール大学の夏期講座を受講していた3人のフランス人学生が目撃。学生たちは大きな口をして目は丸く、ひじょうに大きな鳥のようだったと証言した。
 シールズから手紙を受け取った博物学者で未確認生物研究家のジョナサン・ダウンズは、これらの目撃情報をシールズがでっち上げた作り話ではないかと疑った。ところがダウンズは1989年にオウルマンを目撃したギャビンという青年の取材に成功した。ギャビンとその恋人が見たものは、身長が約150cm、身体は褐色がかった灰色で両方の翼に大きな爪を持ち、目が輝いていた。
現在のとこ最後の目撃情報となったのは1995年の夏である。コーンウォール州トゥルーロの地元紙に匿名でシカゴから来た女性旅行者の手記が掲載されている。彼女は海洋生物学の学生で、休暇のためイギリスを訪れていた。彼女もマウナンの教会近くでその奇怪な生き物を目撃した。口が大きく裂けた恐ろしい顔で、光る目と尖った耳、長い脚には鉤爪があった。
 オウルマンの目撃情報は若い女性という点で一致している。このことから思春期に共通する集団ヒステリーだとする研究者もいる。また、地獄の底から来た悪霊と推測する研究者や、1970年代にコーンウォールで多数の目撃情報があったUFOと関連付けて、地球外生命体のペットと考える者もいる。
 その身体的特徴の類似性から、しばしばアメリカのウェスト・ヴァージニア州に出没するモスマン(蛾男)と比較されることが多い。
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