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チョー・チョー(チョウ・チョウ)

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"チョー・チョー(チョウ・チョウ)は、H・P・ラヴクラフトと、その追従者が執筆し続けるクトゥルフ神話に登場する矮人族(あるいは実在する部族)である。
チョー・チョー(Tcho‐Tchos)という発音と表記は必ずしも正しいものではなく、トウチョ・トウチョ、チョーチャなどとも呼ばれる。
クトゥルフ神話の先駆者ラヴクラフトは、『時間からの影(The Shadow Out of Time)』の中で“大いなる種族によって囚われの身となった忌むべき存在”と彼らについて言及している。

チョー・チョーは、身長4フィート(約1m20cm)の矮人族とされる。毛のないドーム状の頭部と、落ち窪んだ小さな目が特徴的だ。
彼らは、既に知られている部族との交配によって、その部族を侵食する。あるいは、擬態をして真の正体を隠すという。
チョー・チョーは、ビルマ(現在のミャンマー)にある伝説の都市アラオザルに起源を持つとされ、恐るべき神を信仰している。後に彼らは、カナダのトロントや北アメリカ大陸で、恐るべき伝統を後世に伝えるべく暗躍する。
マレーシアに住むチョー・チョーの一族は、シュグ・オランと呼ばれる存在を使役するとされる。

オーガスト・ダーレスとスコラーの共著『潜伏するもの(The Lair of the Star- Spawn)』の中で、チョー・チョーの本拠地と推測される場所が言及されている。
ビルマ(現在のミャンマー)の奥地、スン高原にある〈恐怖の湖〉に浮かぶ〈星の島〉にあるとされる、伝説の都市アラオザルだ。
チョー・チョーはこの地で、7000歳の族長エ=ポウに従い、ロイガーとツァールという双子神を信仰して暮らしていた。彼らは崇拝する双子神の復活を企み、その結果、ビルマを中心としたアジア地域は悪臭の災厄に襲われた。その後、アラオザルに住むチョー・チョー達の安否は不明である。
ラヴクラフトが添削したヘイゼル・ヒールドの『博物館の恐怖(The Horror in the Museum)』に登場する蝋人形師ジョージ・ロジャーズは、ビルマの奥地でアラオザルの廃墟を見たと語っている。
一方、カナダのトロントに移民したチョー・チョー達は、貿易会社を隠れ蓑にして、彼らの信仰と伝統を次代へ引き継ごうとする。

フランク・ベルナップ・ロングの作品『恐怖の山(Horror from the Hills:邦題は「夜歩く石像」)』では、ニューヨークの貿易会社を乗っ取ったチョー・チョー人の一派が、チャウグナル・ファウグン(チャウグナー・フォーン)と呼ばれる神の復活を企てる。
この一派が信仰するチャウグナル・ファウグン(チャウグナー・フォーン)は、クトゥルフ神話において旧支配者と呼ばれる神の一柱である。太古の次代、宇宙から地球へ降り立ったチャウグナル・ファウグン(チャウグナー・フォーン)は、自らの眷属としてミリ・ニグリという矮人族を想像した。このミリ・ニグリが、原始人と交わって生まれた種族が、チョー・チョーだと言われている。

T・E・D・クラインの作品『角笛をもつ影(Black Man with a Horn)』では、ラヴクラフトが作家として実在する世界観においては、チョー・チョーもまた実在する部族とされている。彼らは、マレーシアのクアラルンプール南東にあるヌグリ・スンビラン州の山に住み、シュグ・オランと呼ばれる存在を使役する。

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