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 80年以上昔だが、ゲーデルという学者が 「不完全性定理」 を証明した。
 この定理は、俗に 「自分が矛盾していないことを自分自身だけでは証明できない」 ことだと言われる。
「キ〇ガイが自分で狂っていないと思っても怪しいのと同じ」 と言う人までいたりする。

 こういう俗説は、数学的には問題があるが、わかりやすいので広まっている。
 あまり広まっていないのは、この後ゲーデルがどんな運命をたどったか であるが、実は、彼は俗説どおりの最期を遂げたのだ。

 ゲーデル自身は、後に 「神の存在証明」 という論文を書くような信仰心のある人で、証明した定理との矛盾に苦しめられた。
 自分は間違っているのではないか? もしかしたら、人間では気付けないような見落としがあるのではないか?

 それらは人間不信という形になって現れ、年を重ねるごとに酷くなっていった。
 晩年は、自宅に引き込もり、毒殺されることを恐れて、妻の作った食事以外は、自分で調理した食事さえ口にしなかった。
 自分が、自分を毒殺してしまうほど狂っているのではないか、と恐れたためだ。

 破局は、妻の病気による入院で訪れた。
 彼は、何も信じられず、何も口にできなかったため、餓死したのだ。
 亡くなった時の体重は、30Kg に満たなかったという。

理性で神の存在証明に挑んだのは、

「永遠の魂の安らぎを得たかったから」

という動機でしょうに、結果は、、、
神はそれを冒瀆ととらえたのか、神そのものが悪魔なのか、
神など存在しないのか、、、

意識高い系の人は大変ですね
(他人事)

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