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シーサーペントは、海に生息しているといわれる巨大な海蛇のような未確認生物である。
世界各地で古代から目撃されており、伝説では「航海中の船を襲い転覆させる」とも言われている。

■生息地

ヨーロッパの北の海域と大西洋の北部から中央部にかけての海域で多く目撃されている

■特徴

体長 10m~90m

・たてがみのような毛が生えている
・潮を吹く
・上下に身をくねらせて泳ぐ

 といった哺乳類的な特徴と

・ワニのような形であった
・亀のような頭であった

 などの爬虫類的な特徴を備えているとされる。

■目撃証言

1500年代後半、北大西洋でスペインの「無敵艦隊」がシーサーペントに遭遇。海上に頭を出して2枚のヒレを広げて泳いでいたシーサーペントに対して、スペイン艦隊はいきなり砲撃を開始。
          ヒレの片方に砲弾が命中し、傷ついたシーサーペントをジブラルタル海峡を抜けてアルボラン海まで追いかけ、そしてバレンシアの浜辺に追いつめたとき、シーサーペントは息絶えた。
          浜辺に引き上げられたシーサーペントのシ体は巨大だったと記述がある。
          胴の幅が4m前後で、口を開けると人間が馬に乗ったまま入れるほど大きかったという。胃袋の中から2人分の人間のシ体がでてきたという。
1808年6月、スコットランドのヘブリディーズ諸島の近海、ドナルド・マックレインが操縦していた船が全長24mの怪獣に追いかけられたというのだ。
        マックレインが岸まで逃げたところ、怪獣もうっかり浅瀬に入ってしまい、暴れた後、海へ戻りそのまま逃げていった。その怪獣は上下運動で泳いでいた事から爬虫類だったように考えられている。
1848年8月6日、大西洋を北上していたイギリス軍艦デイダラス号、その甲板で見張りをしていた士官が、巨大生物を発見した。
          1.2mほど海上に頭を出していたといい、胴体の直径は40~50cm、体長は18m以上あったと報告された。背中にはたてがみのようなものがあり、艦長のピーター・マクヒーと士官の4人、水兵3人がこの怪物の動向を20分ほど観察したという。
          イギリスに到着し、ピーター・マクヒー艦長は公式に発表した「私をはじめとして4人の士官と3人の水兵が目撃したことを名誉にかけて誓います。」とまで言い切った。
          このことはイギリスの新聞にも掲載され、シーサーペントの目撃例として最も有名な出来事のひとつである。

1848年9月20日、アメリカの帆船であるダフネ号が、ポルトガルのリスボン沖で、全長30mのシーサーペントに遭遇、36m付近まで接近砲撃した。怪獣はそのまま逃げた。船長の証言によるとまるで「龍の頭を持つ巨大なヘビ」ということだった。
1875年7月、イギリスの帆船ポーリン号が、マッコウクジラとシーサーペントが格闘している現場に遭遇した。シーサーペントは胴まわりが2.5m〜3m程あり、更に、マッコウクジラに2周巻きつけていたというから、全長は推定で30m前後はあるとされる。
1925年、アメリカ・サンタクルーズの海岸に謎の生物が打ち上げられた。全長は15mあり顔の先にはくちばしのようなものも確認できた。この死体が打ち上げられる数日前、オットセイの群れと謎の巨大生物が激しく争っている姿が目撃されている。
1964年、オーストラリアにてシーサーペントと思われる影が撮影された。この物体は船が近づくと海面に沈んでいったと伝えられている。

■正体

「深海にすむ新種の巨大ウミヘビ・巨大ウナギ」
「古代生物の生き残り」
「ウバザメなどの、サメやクジラの見間違い」
「リュウグウノツカイの見間違い」
などの説が有力視されているが、今のところ決定的証拠がなく正体は謎に包まれている。